現代詩の合評会 ~ みんなで読み解きをしてみよう その2   


6月14日(日)、秩父のポエトリーカフェ武甲書店で、現代詩の合評会がありました。講師は光富いくやさん。

合評会のメニューは前回のように秩父市内の散策は含まず、坂本さんご夫妻の手料理の昼食からスタートしました。昼食後に始められた合評会は初めに現代詩の読み解きがあり、その後、参加者の作品の合評会が行われました。参加者は8名でした。

メニューA: 現代詩の読み解き

あらかじめ講師の光富さんが用意した作品を、光富さん自身が朗読した後、解説を加え、参加者が自由に意見や感想を述べ合いました。作品は前田利夫さんの「蒼い微光」(『虚空に繁る木の歌』所収)と高岡力さんの「構造」(『新型』所収)を読み解きました(『虚空に繁る木の歌』と『新型』は詩と思想の「現代詩の新鋭シリーズ」です)。どちらも何ともいえない喪失感のようなものがあって、なかなか読み応えのある作品でした。(高岡力さんの『新型』は中原中也賞候補になりました。)

メニューB: 参加者の作品の合評会

現代詩の読み解きの後は、参加者の作品8篇の合評会でした。初めに参加者が自分の作品を朗読、その後光富さんが作品の解説と感想を述べ、それから参加者が自由に意見を述べ合いました。作品はしたらきよしさんの「少年時代」、はんなの「集約」、今井多紀子さんの「豊穣」、さとう真生さんの作品3編(3編とも無題)、石川厚志さんの「あなたが望む機械は動く」でした。

合評会の後しばらく、詩とは何か、どのように詩を書けばよいかなど、一人一人が詩を書きながらふだん悩んだり感じたりしていることを率直に述べ合いました。

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合評会に参加するたびに、詩や詩作について新しい発見があります。また詩を書き始めた方たちの迷いや悩みを聞きながら、自分も同じように悩んだり迷ったりしながら今日まで書いてきたことを思っていました。私の他にも前回に引き続いて参加された方が2名あり、その時の作品を思い出しながら、作品から感じられる作者の人となりをもう少し深く知ることができたこともよかったと思います。

講師の光富さん、武甲書店の坂本さんご夫妻、参加者の皆様、おつかれさまでした。楽しかったです。





光冨(みつとみ)いくやさんのプロフィール

1967年生まれ。横浜詩人会会員。狼編集室・編集発行人。詩誌「詩と思想」で詩、エッセイ、ネット時評、書評、詩誌「狼」、「横浜詩人会通信」、「神奈川新聞」等で執筆。2001年、詩集 『サイレント・ブルー』 (土曜美術出版社出版販売)で第33回横浜詩人会賞受賞。2008年、詩集 『バード・シリーズ』 (新装版・選集/狼編集室)等。アンソロジー「詩と思想 詩人集」(土曜美術社出版販売)、『未来への軌跡』(横浜詩人会)。国民文化祭現代詩大会入選・入賞。ネット投稿サイト「文学極道」で実存大賞他。横浜詩人会賞選考委員。

光富さんのブログ: 詩という生活
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by hannah5 | 2009-06-14 23:30 | 詩のイベント | Comments(2)

Commented by みつとみ at 2009-06-19 20:30 x
今回もありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
Commented by hannah5 at 2009-06-19 22:37
♯みつとみさん、楽しかったですね。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

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