日本の詩を読む 3   


12月11日(金)は野村喜和夫さんが講義される「日本の詩を読む」の3回目でした。場所は東京池袋の淑徳大学サテライトキャンパス。今回は田村隆一の作品を読みました(「幻を見る人」、「腐刻画」、「帰途」、「「北」についてのノート」、「数千の天使を殺してから」の5篇。「数千の天使を殺してから」は時間がなかったため、読まずに解説だけでした)。

今回の講義で興味深かったのは田村隆一と吉岡実を比較して考察を進め、そこから作品を読んでいった点でした。新しい発見はいろいろありましたが、「詩は生の感性を隠匿するものである」という田村隆一の詩論の言葉がもっとも強く印象に残りました。言葉に厳しく対峙する姿勢を垣間見ると、私の奥深くに清冽な空気が流れ込み、何かがきりっと立つのを感じます。

講義の後は地下のライオンで例によって和気藹々と課外授業。野村さんの話はどこを取ってもやっぱりおいしいです。もっと公開講座をされたらいいのにと思った夜でした。

来週は谷川俊太郎さんです。詩は難しくなければならないと言われる野村さんからどんな講義が聴けるか楽しみです。






野村 喜和夫(のむら きわお)

1951年生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。
戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の最先端を走り続けるとともに、小説、批評、翻訳、比較詩学研究などにも執筆の範囲を広げている。その詩はフランスのPO&SIE誌をはじめ、数ヶ国語に翻訳されている。
詩集『特性の陽のもとに』(思潮社、1993)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社、1999)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003)で第21回現代詩花椿賞。
朗読パフォーマンスや異文化アーティストとのコラボレーションにも力を入れ、「現代詩フェスティバル95詩の外出」「現代詩フェスティバル97ダンス/ポエジー」「日欧現代詩フェスティバルin東京」「現代詩フェスティバル2007環太平洋へ」を主導した。またロッテルダム国際詩祭をはじめとする海外の詩祭に招かれての朗読、アイオワ大学国際創作プログラムへの参加など国際的にも活躍している。CS番組「Edge未来をさがす。」(2002)では、第1回目に「その、無限にそこ」というタイトルで自身の詩の世界が特集された。著書に『ランボー・横断する詩学』(未来社、1993)、『金子光晴を読もう』(未来社、2004)、『ランボー「地獄の季節」詩人になりたいあなたへ』(みすず書房、2007)他多数。
(公開講座で配布されたチラシよりコピー抜粋)
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by hannah5 | 2009-12-12 22:31 | 詩のイベント | Comments(0)

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