私の好きな詩・言葉(17) 「愛しの従弟殿」   

ひとつひとつ丁寧にきっちり仕上げ、決して書き殴らない透雪さんの詩には、詩の奥深さと言葉の重みがあります。作品ごとに完結した想いが込められていて、透雪さんの詩を読むたびに、たとえ時間がかかっても丁寧に詩を編み出すことにまさるものはないと思わせられます。

「愛しの従弟殿」は、残り火のようにいつも心の底にあって、何かの拍子に強くなったりする初恋の人への想いに、私自身の初恋の人への想いが重なりました。(Open Heart Window!!


愛しの従弟殿

あなたは今 どこにいるの
私も悪いけれど さっぱり行方がわからない
一番近くて 一番遠い人
私の 初恋の人

愛しの 従弟殿

幼い二人が おずおずと
唇を重ねたあの日が
いつまでも こころの中で 回っている
その陰は いくつになっても 消えなかった


いくつもの恋をし
いくつもの別れを過ぎて
結婚も 出産も 離婚も
全て 時の流れのままに 通り過ぎていく


愛しの 従弟殿

あなたの陰は いつも心にあって
時々 思い出さずにはいられない
10代の全てを
あなたを思うことに費やした
あの情熱を思えば 今はおとなしいけれどね


大人になった二人が
お酒を飲みながら 言った言葉
覚えている?

   待っていてくれたら
   また 抱きしめたかもしれない

そんな言葉を私に聞かせた後
手紙も電話も私にくれない人
けれど 甘い言葉は 心に残る


愛しの 従弟殿

一番近くて一番遠い人
今どこで何をしているの

あれからまた 私は一人になったわ
あなたはそれを知っているのだろうか
[PR]

by hannah5 | 2004-12-05 21:27 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(2)

Commented by _kyo_kyo at 2004-12-07 00:47
はんなさん、何処で会ってたか分かりました^^
一番見かけてたのは、そふぃさんのところw
HNとここの名前「詩織」が違うので、ちょっと戸惑っちゃったけどね^^

この方のこの詩、いいですね。
後半に入るほどに、抑えた想いが込められていって。
こちらも、お気に入りに入れてしまいました^^
Commented by hannah5 at 2004-12-07 16:43
* kyo_kyoさん、記憶がいいですね
そっか、そふぃの所でお見かけしたのね^^

透雪さんのこの詩、なかなかいいでしょう?
他にもいい詩があって、ひとつに絞るのに困りました。
お気に入りに入れていただいて、透雪さんも喜んでいらっしゃると思います。

<< あの時 未熟な日 >>