アイリッシュ・コーヒーとポエトリー・リーディング   


昨日は夕方5時から渋谷にあるワタリウム美術館で、アーティストの落合多武さんを囲んで城戸朱理さん、石田瑞穂さん、杉本真維子さんの3人の詩人たちによるポエトリー・リーディングがあり、出かけてきました。落合多武さんは現在ニューヨークを拠点に活躍しているアーティストで、ワタリウム美術館では8月8日まで落合多武展「スパイと失敗とその登場について」が開かれています。

落合多武さんの「熱帯雨林」というドローイングを前にして、初めに城戸朱理さんが「熱帯雨林」から連想する言葉で即興詩を作り、3篇ほど披露されました。次に石田瑞穂さんが「まどろみの島」という作品を朗読、最後に杉本真維子さんが「河原」を初めとする3篇の作品を朗読されました。その後、私たち観客には小さな白い紙が配られ、「熱帯雨林」から連想する言葉を書くように言われました。城戸さんがカードのアルファベットと数字を呼ぶたびに、私たちは一斉に自分が書いた言葉を読んで応答しました。私の頭に浮かんだのは全身金色の毛で覆われた珍種の猿で、我ながら素敵な思いつきだと思ったのですが、残念ながら名前が思い出せなくて猿とだけ書きました。それから、観客が反対語のない言葉(たとえば「上」の反対は「下」なので上はダメ。スープカレーとか木曜などの言葉には反対語がないのでOK)を言い、4人のうちの1人がその言葉の反対語を言うというゲームもしました。反対語のない言葉から遭えて反対語を考え出すというのはかなり想像力が刺激されます。

会場では出演者と観客全員にアイリッシュ・コーヒーがふるまわれました。アイリッシュ・コーヒーは落合多武さんの要望だそうで、なぜアイリッシュ・コーヒーかというと、ウィスキーは酔わすもの、冷たい生クリームは覚ますもので、2つの正反対のもののせめぎあい、意識と無意識のせめぎあいということからアイリッシュ・コーヒーを選んだそうです。

「アイリッシュ・コーヒーとポエトリー・リーディング」は1時間ほどで終了しました。なかなか面白い企画だったのですが、詩人たちの朗読を期待して行った私としては3人の朗読が少なかったような気がして、もっとたくさん聞きたかったなと思いました。
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by hannah5 | 2010-06-14 15:07 | 詩のイベント | Comments(0)

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