日本の詩を読む   


7月23日(金)は「日本の詩を読む」の4回目でした。読んだ詩人は吉増剛造、作品は「燃える」、「黄金詩篇」、「初湯」、「好摩、好摩」でした。

吉増ファンや吉増剛造に一目置く現代詩人の方たちから顰蹙を買いそうですが、なぜか私は吉増剛造の作品から感じるものがないのです。大抵の詩人さんの作品は、たとえそれが難解な作品だったり、あまり自分と波長が合わなかったりしても、どこかで感じて受け取るものがあるのですが、吉増剛造作品に関してはなぜだか頭の上を通過していく感じがして、頭のてっぺんのどこかに触れることもないのです。これは如何なることか??と思い巡らしてみても、結局私の中で吉増作品から受け取るべき何かがないのだろうと思います。たまにこういう詩人がいます。作品は優れているのに何も感じないという。それで、夕べは割りと客観的かつ中立的な気持ちで講義を聴いていました。

新しい発見がいくつか、特に言葉素と音素の話は、最近の吉増作品を読む上で参考になりました。

次回は最終回で、荒川洋治、稲川方人を読みます。






野村 喜和夫(のむら きわお)

1951年生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。
戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の最先端を走り続けるとともに、小説、批評、翻訳、比較詩学研究などにも執筆の範囲を広げている。その詩はフランスのPO&SIE誌をはじめ、数ヶ国語に翻訳されている。
詩集『特性の陽のもとに』(思潮社、1993)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社、1999)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003)で第21回現代詩花椿賞。
朗読パフォーマンスや異文化アーティストとのコラボレーションにも力を入れ、「現代詩フェスティバル95詩の外出」「現代詩フェスティバル97ダンス/ポエジー」「日欧現代詩フェスティバルin東京」「現代詩フェスティバル2007環太平洋へ」を主導した。またロッテルダム国際詩祭をはじめとする海外の詩祭に招かれての朗読、アイオワ大学国際創作プログラムへの参加など国際的にも活躍している。CS番組「Edge未来をさがす。」(2002)では、第1回目に「その、無限にそこ」というタイトルで自身の詩の世界が特集された。著書に『ランボー・横断する詩学』(未来社、1993)、『金子光晴を読もう』(未来社、2004)、『ランボー「地獄の季節」詩人になりたいあなたへ』(みすず書房、2007)他多数。
(公開講座で配布されたチラシよりコピー抜粋)
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by hannah5 | 2010-07-24 14:48 | 詩のイベント | Comments(0)

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