クロコダイル朗読会「世界と切り結ぶ詩のことば」   


10月3日(日)午後1時から、渋谷のライブハウス「クロコダイル」で、現代詩手帖などで活躍中の詩人たちの朗読会がありました。

渋谷駅から10分ほど歩いた所、宮下公園を越えたあたりにクロコダイルはあって、中へ入ると真っ先に目に入ったのは天井に張り付いた大きな金色のワニ(クロコダイル)でした。天井際の壁にも緑色のライトでできたワニが張り付いていたり、ミラー風の壁に金色のワニの絵が描いてあったりして、ワニはあまり好きでない私ですが、それでもお店の雰囲気はまあまあ楽しめました。

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以下、朗読に参加された詩人さんたちと朗読作品です。(途中でトークが入りました。)

・ 筏丸けいこ 「クルクルパーティー それが合図だ」
・ タカチミダツマ 足立区梅島のライブハウス、ユーコトピアで毎年結成される即席バンド。
・ カニエ・ナハ 「Oct.3, 2010 (Chance Operation/Improvisation)」
・ 暁方ミセイ 「世界葬」「臨海」(リリーと)「発熱に似た青空の、その青のなかに」
・ 渡辺めぐみ 「ハニー」「触れえぬ者へ」「川を負う」「誓願」「星夜」
・ 北爪満喜 「月の瞳」「月の頂点」「薄い滝」
・ 浜江順子 「行旅死亡人ノ笑イ」「透谷谷」「白昼の爪」「エロティックな砂漠」「もう面積はないとしても、」
・ 阿賀猥 「スタン・ノーフォーク」「船」
   *阿賀猥さんの朗読には大橋可也さん他3名の男性のダンスと津軽三味線がバックに入り、
    かなり強烈な印象の朗読でした。
・ トーク: 新井豊美、岸田将幸、文月悠光
・ 文月悠光 「あたしは天啓を浴びたのだ」「ロンド」「私は、なる」
・ 岸田将幸 「(新たな数式を生まねばならない・・・・・)」
・ 新井豊美 「夜にくる木」

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朗読を聴いている間、孤独、完成、羞恥、悲しみ、慎み、あたたかさと優しさ等々、いろいろな思いがよぎりました。詩はどうあるべきか、どうあってはならぬべきか、のような議論がなんだかばかばかしくなるほど言葉が生まれ、尋常でないものが私の中を舞い上げていきました。

最後に読まれた新井豊美先生の「夜にくる木」からは、生と死という大きなテーマを言葉にすることのできるエネルギーを感じました。人の生死に関わる瞬間こそ実は作品に残さなければならないはずなのに、私には死をそこまで言葉にする気力と自信がないことを思わされました。

朗読会としては少し人数が多かったようで、「世界と切り結ぶ詩のことば」というテーマにどのようにつながっているのかもうひとつわかりにくかったように思います。でも、印象に強く残る朗読もあって、全体としてはまずまずだったと思いました。
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by hannah5 | 2010-10-04 21:55 | 詩のイベント | Comments(0)

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