日本の詩を読む III   


野村喜和夫さんの講義による「日本の詩を読む」シリーズの3回目がきのうから始まりました(場所は前回、前々回と同じ淑徳大学サテライトキャンパス)。今回からテーマごとに講義がなされます。

【講義のスケジュールと内容】
1. 10月15日(金)  夢・狂気・言語-シュルレアリスムの系譜①
2. 10月29日(金)  夢・狂気・言語-シュルレアリスムの系譜②
    ※当初予定されていた10月29日は変更になりました。いつになるかは追って連絡があります。
3. 11月26日(金)  愛・自然・抒情-詩的自我のメタモルフォーゼ①
4. 12月10日(金)  愛・自然・抒情-詩的自我のメタモルフォーゼ②
5. 1月7日(金)    戦争・革命・都市-詩は社会批判である①
6. 1月21日(金)   戦争・革命・都市-詩は社会批判である②

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1回目のきのうは「シュルレアリスムの系譜」でしたが、かなり面白かったです。シュルレアリスムの先駆者はロート・レアモンという生前はまったく無名の詩人でした。ロート・レアモンは26歳で夭折するのですが、レアモンの死後40年たってから詩集『マルドロールの歌』(1867)がアンドレ・ブルトンによって発見されます。1920年代、ブルトンはパリを拠点にシュルレアリスムの活動を始めます。その後、シュルレアリスムはベルギー、ルーマニア(ブカレスト)、スイス(チューリヒ)などに広がり、やがて日本でも西脇順三郎、瀧口修造らによって知られるようになりました。

シュルレアリスムは狂気と抵触する部分があるようで、夕べ読んだ作品もそれを感じさせるものがありました。
萩原朔太郎 「地面の底の病気の顔」、「ありあけ」
西脇順三郎 『馥郁タル火夫』に寄せた「序文」
瀧口修造 「絶対への接吻」
佐川ちか 「雲のやうに」







野村 喜和夫(のむら きわお)

1951年生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。
戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の最先端を走り続けるとともに、小説、批評、翻訳、比較詩学研究などにも執筆の範囲を広げている。その詩はフランスのPO&SIE誌をはじめ、数ヶ国語に翻訳されている。
詩集『特性の陽のもとに』(思潮社、1993)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社、1999)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003)で第21回現代詩花椿賞。
朗読パフォーマンスや異文化アーティストとのコラボレーションにも力を入れ、「現代詩フェスティバル95詩の外出」「現代詩フェスティバル97ダンス/ポエジー」「日欧現代詩フェスティバルin東京」「現代詩フェスティバル2007環太平洋へ」を主導した。またロッテルダム国際詩祭をはじめとする海外の詩祭に招かれての朗読、アイオワ大学国際創作プログラムへの参加など国際的にも活躍している。CS番組「Edge未来をさがす。」(2002)では、第1回目に「その、無限にそこ」というタイトルで自身の詩の世界が特集された。著書に『ランボー・横断する詩学』(未来社、1993)、『金子光晴を読もう』(未来社、2004)、『ランボー「地獄の季節」詩人になりたいあなたへ』(みすず書房、2007)他多数。
(公開講座で配布されたチラシよりコピー抜粋)
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by hannah5 | 2010-10-16 19:31 | 詩のイベント | Comments(0)

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