橋本平八と北園克衛展2   


11月14日(日)午後6時より、「橋本平八と北園克衛展」に関連して白石かずこさんのレクチャーがありました。(場所は世田谷美術館

白石かずこさんといえばあまりにも有名で、ふだん私はほとんど通り過ぎてしまうのですが、詩人同士の個人的な繋がりについて白石かずこさん自ら話されるというのでちょっと楽しみにしていました。実際の白石さんを見たことはありませんでしたから、どんなふうに登場されるのかちょっとわくわくしました。6時を少しまわってからゆっくりと現れた白石さんは想像していたよりはるかに小柄で、ゆっくりと椅子に腰掛け、とても自由な雰囲気で話し出されました。その声は若々しく艶があって、もうだいぶ高齢なのに今も現役で男性から愛される雰囲気をもっているのを感じました。

早稲田大学の学生の頃、北園克衛と出会い、北園克衛に認められてVOUに参加、VOUグループの詩人たちとの交流を通してモダニズムやシュールレアリスムの影響を受けた話や三島由紀夫との個人的な付き合いの話など、私など本でしか知ることのできない文学者たちとのプライベートな話は聴いているだけでうっとりと引き込まれてしまいました。

レクチャーの合い間には第一詩集『卵のふる街』の中から「卵のふる街」を朗読され、詩集を出した時、ゆで卵を配ったことなどを楽しそうに話されました。

レクチャーには北園克衛の研究者のジョン・ソルト(John Solt)氏も参加し、白石さんに質問をしたり説明を加えたり、レクチャーを楽しく盛り上げていました。

詩が詩という小さなジャンルにとどまらず、芸術全般の中で豊かに息づいている。そしてそのことを通して膨大な量の詩が生み出されてきたし、これからもずっと生み出されていく。自由で大らかな世界。楽しかったです。






白石かずこ(しらいしかずこ)

1931年、カナダのバンクーバーに生まれる。7歳で帰国し、10代から詩を書き始める。北園克衛らのVOUに所属。一時期、監督の篠田正浩と結婚。
詩集: 『卵のふる街』(1951、早稲田大学文学部在学中)、『虎の遊戯』(1960)、『聖なる淫者の季節』(1970、H氏賞)、『一艘のカヌー、未来へ戻る』(1978、無限賞)、『砂族』(1982、藤村記念歴程賞)、『現れるものたちをして』(1997、高見純賞、読売文学賞、詩歌部門)、『浮遊する母、都市』(2003、晩翠賞)、『詩の風景、詩人の肖像』(2009、読売文学賞(随筆・紀行部門))。
1998年、紫綬褒章受賞
2010年、セルビアのスメデレボの金の鍵賞受賞
(ウィキペディア「白石かずこ」より抜粋)
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by hannah5 | 2010-11-16 00:48 | 詩のイベント | Comments(0)

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