日本の詩を読む III   


1月21日(金)午後6時45分から、野村喜和夫さんの「日本の詩を読む」の最終講義がありました。講義は前回に引き続き、「戦争・革命・都市-詩は社会批判である②」でした。

この講義は一つの作品を深く読むものではなく、詩人の置かれていた時代背景や環境、詩人が関わった文学運動等、1、2篇ずつ作品を読みながら概論的に考察を進めていくものでしたが、現代の詩に至るまでの歴史的背景や詩人たちの果たした役割などを知ることができ、また自分からはまず読まないであろう詩人たちの作品に触れることができ、私にとっては大変有意義な時間でした。それにしても戦争を免れることができなかった時代や革命が日常であった時代にはイデオロギーは必要不可欠のものであり、そこから生まれてくる詩は理想と現実の狭間で揺れる詩人の厭世観や高揚した内面を如実に物語るもので、人の精神活動がいかに時代に影響されるかということを思わされました。今回読んだ詩人と作品は鮎川信夫の「繋船ホテルの朝の歌」、谷川雁の「毛沢東」、堀川正美の「新鮮で苦しみおおい日々」でした。

講義後の二次会ではお互いに慣れたせいか受講者同士や受講者と野村さんが今までになく自由に意見交換し、最後には野村さんから詩を書くことへの激励をいただいたことは収穫でした。次回の講義は5月、1950年代から2000年の詩人たちを取り上げる予定だそうです。
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by hannah5 | 2011-01-22 17:44 | 詩のイベント | Comments(0)

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