野村喜和夫朗読会 ~ プロジェクト「La Voix des Poetres 詩人の聲」主宰   




                     ああ、誰かさん、私を皮膚せよ、扉せよ、
                   骨せよ、私は大胆してやろう、彗星してやろう



101の肉のパレード、『ヌードな日』。「現在の世界には、もはや詩人の居場所はない」(ゲラシム・ルカ)-詩集のエピローグに置かれた言葉です。2月13日(月)は野村喜和夫さんの朗読会でした(主宰は天童大人さん、会場はNPO法人東京自由大学)。最新詩集『ヌードな日』から「パレード」の全編が朗読されました。

閉塞感に閉じ込められた現在(いま)の中で詩はどこにあるのか。抗いようもなくひりひりしたこの時間、不埒でべとべとしていて弱くてしたたかで、すべてが露わなのにどこまでも暴き出されない秘密があって。この詩集のどこかに自分がいて、それと同じように何億という人々が少しずつ詩集の随所に住んでいて、それは繋がっているというより、現在の私たちの生活が点在しているという感じです。私たちがわかっていると思って発している言葉は、案外どこの誰も受け取っていないのかもしれない。

詩人の居場所どころか自分の居場所さえ見つけにくい現代において、せめてどこにも見つけられなくなった自分を言葉が代弁してくれることに微かな安堵を見出せるのは今の時代の優しさかもしれないと思います。








野村喜和夫さんの著作:

[詩集]
  『ZOLO』 『稲妻狩』 『スペクタクル』 『幸福な物質』 『狂気の涼しい種子』
『アダージェット、暗澹と』 『特性のない陽のもとに』 『反復彷徨』 『野村喜和夫詩集』(現代詩文庫)
[評論]
  『詩のガイアを求めて』 『現代詩作マニュアル』 『二十一世紀ポエジー計画』 『散文センター』
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by hannah5 | 2012-02-14 17:25 | 詩のイベント | Comments(0)

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