待つ   


ねぐらに帰り忘れた雲が
夜空の真中で引っかかっている
産み落としそこなった生命はどこか固くて
未練がましく動かない

確かに予兆はある
光とは言えないまでの感覚の先で見たそこにあるもの
思い出すがよい
あれは以前からそこにあって
時の合図を待っているではないか

見失う前にあきらめて忘れてしまえば
失望とともに存在意義を問わなければならない
心に熱を呼ぶがよい
時の向こうに用意された誰にもそれとは知らないものが
正確に心の裡に落ちる日が来る
[PR]

by hannah5 | 2005-02-02 21:07 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

<< あなたの歌が聞こえる 詩を書いたのは >>