白梅   


夜、皆が寝静まってから
胸が妙に痛くなる
あなたは始終にこにこしているけれど
本当は誰にも言えないほどの悲しみを感じているのではないか
誰にも言えないほどの屈辱感を味わっているのではないか
いらいらして、つい、声が荒くなる
そんな時、ちょっと顔を曇らせるあなたは
言い知れぬほどの悲しみを感じているのかもしれない

あなたが一人で旅立とうとしているから
私も心の準備をしているのだけれど
拾っても拾ってもこぼれ落ちてしまういのちを
どう拾い集めてればいいのか
マニュアルがあるわけではなし
教えてくれる人もなし
せめて心丈夫でいたいと思う

あなたは嘆くことも屈辱感を味わうことも
とうの昔に卒業してしまったのだろうか
穏やかな微笑みをたたえて
今日もあなたは残りのいのちを生きている
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by hannah5 | 2005-02-07 14:35 | 作品(2004-2008) | Comments(5)

Commented by raichi mix at 2005-02-07 19:57 x
踏み出す勇気 飛び立つ力・・実行することなど それは学ぶことはあっても 誰も手取あしとり おしえてくれるわけではないですね
梅は はなびらを 精一杯開いて 綺麗に輝くものです
綺麗に輝くまでの間に つぼみの段階で いろいろなことを感じながら・・
花開くときは これでもか・・といわんばかりに・・。

私は学生時代 学長と一緒にマザーテレサにお会いしたことがあります
彼女の手は小さく ごつごつしていて でもとても温かかったです
マザー曰く どんな命でもそのときを 精一杯生きることが大事だと・・
その手助けができることが 幸せなのだと・・

嘆くこと 屈辱感をあじわうことは のちに そのひとを大きくしてくれるものです
そして新しい世界に行っても また違う形で嘆くこともでてくると思います
その嘆き 苦しんだことを あとで自分がどう感じられるかが 大事なのだと思います
はかない命かもしれませんが 一生懸命生きてるんですよね
私も 努力しなくちゃ・・笑。
余談ごとが入って ごめんなさい 笑


Commented by macoto at 2005-02-07 23:55 x
怒りと共にある悲しみは
 屈辱だったか

悲しみと隣り合わせの苦しみは
 嘆きであったか

怒りを燃やす苦しみは
 嫉妬か略奪か

苦しみも 怒りも 悲しみすらも
 透明に消えてゆく

白くつややかな
 清らかな
 梅のごとく
Commented by macoto at 2005-02-08 00:00 x
うわあぁ・・・ かっこつけすぎだ~
 ↑ 白い梅ってほとんど見た事がない。 当然詳細な観察もしたことない。
軽薄な 詩もどきをかいちまったど~~~ ぉ。
Commented by hannah5 at 2005-02-08 00:12
*raichi mixさん、はじめまして^^
コメントありがとうございました。
詩の背景を申しますと、「あなた」は老いて呆け始めた母のことです。
思うようになかなかこちらの言うことが伝わらないと、ついいらいらしてしまいます。
そんな時、母はちっとも文句を言わないのです。
まるで邪気が抜けてしまったみたいに、優しいのです。
そして、私の顔を見るとにっこりと笑います。
人が年老いていくプロセスは誰にもわからないし、誰も教えてくれません。
そんなことを詩にしてみました。
Commented by hannah5 at 2005-02-08 00:16
*macotoさん^^
ま、いいじゃないですか、多少かっこつけたって。
詩はかっこつけながら書くことも多いですから。
白梅、見たことないですか?
ほんのりと清楚です。

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