日本の詩を読む VIII その3   


11月26日(月)は「日本の詩を読む」VIIIの3回目の講義でした。今回は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を中心に講義が行われました。

私自身はどうも宮沢賢治が苦手で、小学校だか中学校だかで国語の授業の一環として賢治の作品を読んだことはありますが、自分で読んだことはほとんどありません。(それでも『注文の多い料理店』を半ば怖いような気持ちになりながら、2、3回読んだ記憶はあります。)なぜ苦手かと言えば、賢治の作品に現れるどこか東北の暗さと重さがもうひとつ馴染めないからです。それで夕べは野村さんの講義を冷めた気持ちで聴いていました。でも、距離を置きながら聴いていると割合多くの発見があって、それはそれで収穫でした。『銀河鉄道の夜』は童話ではなく詩であるという野村さんの説-確かに詩と考えて読んだ方が、作品が果てしなく広がっていくようで面白いかもしれないと思いました。

いろいろな賢治研究や賢治論があるようですが、賢治は案外、自分の作品が将来評論や賢治論の対象になることなど無頓着で、ストイックに、しかし楽しみながら作品を書いていたのかもしれません。

教室で引用された参考文献は『オルフェウス的主題』(水声社)(野村喜和夫)、天沢退二郎の『銀河鉄道の夜』論文、『オルフェウス神話』、『文学空間』(モーリス・ブランショ)、使用したテクストは筑摩書房版の『銀河鉄道の夜』でした。

次回の講義は中原中也です。
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by hannah5 | 2012-11-27 16:57 | 詩のイベント | Comments(0)

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