詩画展   


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5/23(月)から6/2(日)まで、詩と絵画による詩画展が横浜の画廊楽Iで展示されていました。今回のテーマは「自然」で、私は「村ぐらし」という作品で参加しました。詩画展は実際に展示されるまでどんな作品とコラボされるのかわからないので、会場へ行く道すがらサプライズみたいでいつも楽しみにしています。今回私の作品とコラボしていただいた絵は川井和恵さんの作品で、鳥の巣に卵が2つ、白い羽が散っていて、あたかもたった今親鳥がどこかへ飛び立った感じを描いた作品です。今回はコラボする関係上、作品に題名はつけないことが条件でした。



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村ぐらし


空のてっぺんで
鳥が鳴く
雨のあがった空の中から
しみわたるように鳴く

その瞬間
脂にまみれた疲労も
出口の見えない苦しみも
すべて小さく丸まって
落ちていった

空を渡り
空に舞い
空を啄む
小さな鳥よ

インターネットも宇宙開発も
ハイテクも光ファイバーも
私たち人間の便利の一切を知らずに
大昔からずっと変わることなく
同じ音色で鳴き続けてきた鳥よ

私たちがお互いの競争に一喜一憂している間に
おまえたちは澄んだ声を響かせ
晴れた日には空から空へと移動し
雨が降れば木々の間で翼を休め
雨あがりの日には
今日と同じように
空の青さを染めて鳴く

私たちが進化と呼んで享受してきたものは
地上で小さくなってうごめいているね

(長野県諏訪郡原村にて)



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詩画展の会場、画廊楽I

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by hannah5 | 2013-06-03 01:03 | 詩のイベント | Comments(0)

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