新井豊美評論集   


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新井豊美先生が亡くなられてから今日で3年経ちました。今でもずっと、先生が生きていらしたら、と思います。荻窪のカルチャーセンターで毎月1回、新井先生が開いていらした詩の教室に通うのが何よりも楽しみでした。どんな作品を持って行っても、先生は受け止めてくださり、丁寧に評をくださいました。教室が終わると生徒たちとお昼ごはんを食べるのですが、たまに先生もご一緒され、他愛のないおしゃべりが楽しかったです。そのうち先生はだんだん声を失われ、最後には話される言葉も聞きづらくなりました。

教室の生徒たちと同人誌「階音」を出すことになり、亡くなる前年の秋も終わり頃だったと思いますが、先生と二人で喫茶店で打ち合わせをしました。その時、先生に、近いうちに詩集を出すので栞に言葉を書いてくださいとお願いしたら、先生は快諾してくださいました。でも、その約束が果たされないうちに、先生は翌年、あっという間に逝ってしまわれました。

去年の暮れ、思潮社から本の包みが届きました。あけてみると新井豊美評論集が2冊入っていました。手に取ってみましたが、しばらく震えが止まりませんでした。あとでわかりましたが、ご遺族が送ってくださったのだそうです。

時間を作って、ゆっくり大切に読ませていただこうと思っています。


新井豊美評論集Ⅰ『「ゲニウスの地図」への旅』
新井豊美評論集Ⅱ『歩くための地誌』
(思潮社)
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by hannah5 | 2015-01-21 22:47 | ご挨拶 | Comments(0)

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