『ひよこの空想力飛行ゲーム』 追記   


追記

照明の消えた部屋で蛍光灯のスタンドのスイッチを入れようとして、ふとこの詩集に目が行った。すると、そこに黄色く光るものが見えた。灯りをつけて見ると、それは表紙に描かれたかごの鳥だった。背表紙の鳥にも蛍光塗料が塗ってある。

「天井のない階段があって、その先には青空。階段のいちばん上に鳥かごが置かれている。ひよこが一羽棲んでいる。ひよこを乗せたまま、鳥かごが宙に浮く。鳥かごには風船がいくつもつけられている。宙に浮いた鳥かごにスポットライトが当てられる。客席から見上げると、ひよこだけが青空に光っている。そのとき少女は観客だろうか。いや、一羽のひよこである。ステージの上で踊りつづけるひとりのバレリーナである。青空は黒い。」

蛍光塗料の鳥は暗がりの中でいつまでも光っている。
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by hannah5 | 2015-09-17 23:37 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(0)

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