日本の詩を読む X ~ 四季派の時代(第2回)   


「四季派の時代」の2回目の講義は、三好達治と達治の詩集『測量船』を中心に行われました(5/16)。

三好達治は「青空」(梶井基次郎主催)や「亜」(安西冬衛主催)、「詩と詩論」などの同人誌に参加、モダニズムや新精神(エスプリ・ヌーヴォー)の影響を受けました。1930年、第一書房より第一詩集『測量船』を刊行しました。教室で読んだ作品は「乳母車」、「雪」、「甃(いし)のうへ」、「郷愁」、「祖母」でした。




甃(いし)のうへ


あはれ花びらがながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍みどりにうるほひ
廂々に

風鐸のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃のうへ








太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。




b0000924_1321568.jpg
     『測量船』


b0000924_1351647.jpg
      函入り


b0000924_1373261.jpg
    函入りの函入り


Amazonで古書の『測量船』を買ったら、詩集は函入りで、それがまた函入りになっていました。初版本ではありませんが、かなり丁寧な造りです。



.
[PR]

by hannah5 | 2016-05-24 20:40 | 詩のイベント | Comments(0)

<< 日本の詩を読む X ~ 四季派... Priceless vol. 3 >>