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言葉に出逢えるように   


詩を書くっていいものです
いろとりどりの言葉を紡いでは
詩という一枚の織物に仕上げてゆくのは
私がもっとも静かな気持ちになれる時です

時々、近寄ったり遠く離れたりしながら
織り具合を調べてみます

何種類かの言葉を織り込んでみると
ひとつの言葉の時には見えなかった色彩が
他の言葉たちと重なり合い
微妙な陰影をかもし出してきます

流れるように言葉を織ってきました
走るように言葉を紡いできました
言葉が落ちてくるのを待っていたことがあります
言葉を拾いにでかけたこともあります


いろいろな詩に出逢いました
美しい絹の手触りのような詩
ザックリと削った彫刻のような詩
銀の月のような詩
優しい子守唄のような詩

魂が歓びに震えるようでした
心が深く叫ぶようでした
思いが波に呑まれるようでした

静かな朝に
一杯のコーヒーがおいしいでしょう?
森の中でゆっくりと目覚めるようです
それらの詩は丁寧に大切に綴られていました


私の言葉が走っていかないように
まだ出逢ったことのない言葉に出逢えるように
ゆっくりと寝かせながら
織っていこうと思います





最近、いろいろな詩を読む機会がふえるにつけ、言葉を丁寧に書く必要があるを思うようになりました。
これまでもなるべく丁寧に書いてきたつもりですが、忙しい合間を縫うようにして書く詩は、たぶんどこか走り抜けるような印象があったのではないかと思います。
これからはもう少しじっくり推敲しながら、ゆっくり書いていこうと思います。

by hannah5 | 2006-05-23 23:51 | 作品(2004-2008)

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