親になること
2006年 07月 08日
どうしてもなれないものが一つある
親子ほども年の開いた若い子たちの
親の気持ちになるということ
ふだんは友だちとしてつきあっていても
いざとなったら彼らを大きく包んで許すことが
私にはどうしてもできない
そこからすると
世の親たちはよくやっているなぁと思う
自分を削って
自分の子どもたちに与えてやるのだ
見返りを期待しているわけではなく
しあわせに育つことを信じて待っている
一人の子どもを育てるのに
少なくとも一千万はかかると
夕べ一緒にごはんを食べた学生が教えてくれた
一千万とは大した財産だ
いっぺんに稼ぎだせる額ではない
こつこつ働いて
毎日少しずつ子どもに注ぎこむのだ
しかも その間には
子どもは親に文句を言い 反抗し
裏切ったり 嘘をついたりする
親というのは
最初から親なのではなく
子どもと一緒に親として育ってゆくものだと思う
by hannah5 | 2006-07-08 20:22 | 作品(2004-2008)