涙のひと粒   


ときどき
わけもなく
ひたすら
泣いていたくなる

涙がひと粒落ちるたびに
閉まっていた扉が
少しずつ開く

もらった心は
いくつ集まったのだろう

心をあげて
心をもらって
あたため合った日々が
手のひらに
ぽとんと落ちる
それを耳に当てて
じっと聴く

わたしが笑った日
あなたが笑った日

心と心を擦り合わせたら
シュッと火が燃えて
ろうそくのように
いつまでも消えなかった日

雨も降ったし
風も吹いたし
大嵐が来たこともあった

小さなドロップのように
口の中で
甘くて酸っぱくて
溶けてしまった日もあった

涙は
いつまでも落ちるから
わたしはいつまでも
いつまでも
もらった心を離さない

楽しかったのに
やさしかったのに
いとしかったのに

あなたにあげた
わたしの心は
あなたの中で
何色になりましたか

あなたからもらった
あなたの心は
想うたびに
紅くなったり
蒼くなったり
レモン色になったり

もらった心たちを
見つめていると
ときどき
わけもなく
ただ悲しくなる
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by hannah5 | 2007-03-25 23:53 | 投稿・同人誌など

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