私の好きな詩・言葉(14) 「万象の詩夜」   

ネットの中でいい詩が読みたい。そう思って探していた時にfibich さんのブログと出会いました。10年近くもネットで詩を書き続けていらっしゃるという fibich さんの詩には時代の流行に流されない言葉の美しさがあり、言葉の端々からfibich さんの詩への限りない郷愁と熱い想いが伝わってきます。

「万象の詩夜」は初めて読んだ時、詩の前でしばらく釘付けになりました。生きた言霊と詩が訴える詩人の心。私の魂の中で深く訴えるものがありました。(幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano


万象の詩夜

詩になる映画を見た夜は
我が言霊も揺すられて
夢など到底見られない
言葉が秘めるその力
感じて夜空を見上げては
明日になるのをじっと待つ

詩になる映画を見た夜は
会えない友を思い出し
眼差し遠くなりがちな
新たな言葉が口をつく
ふと峙てた耳の先
秋の夜長の虫が鳴く

我が振り返し万象の
数多の言葉空に咲き
口をついては現れる
命にも似た言霊の
明日無きさだめに涙して
更けゆく秋の空見上げ
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by hannah5 | 2004-11-07 11:20 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(0)

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