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産まれたばかりの卵ひとつ  


えぐられているのが
好き
ほじくり返されるのが
好き
ギャロップ
突進
焼け焦げジュウッ!

あなたはわたしにくれるのです
眠っていたものが
目覚めるのを通り越して
突然駆けだすみたいに
今まで何をしていたんだろう
と思うほど
わたしはぼんやりしていた
氷のように眠っていたのね
わたしは食べつづける
じっとしていたら
置いてきぼりを喰っちゃうよ

あなたは
揺れていますか
空腹ですか
届かないですか
手のひらに落ちてくる
あなたのあたたかいぬるりとした粘液
あなたに悲しい顔は似合わない
悲壮感も似合わない
砕けてしまった小さくて弱いもの
それらの破片を拾い集めて
じっと握りしめても
まだ足りない

だから
やっぱり会いにいく
やっぱり書いている

産まれたばかりの卵
ひとつ


by hannah5 | 2008-09-04 13:27 | 作品(2004-2008) | Trackback(1)

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