2006年 04月 07日 ( 1 )   

涙のわけ   


小ぎれいに装った人々が歩いて行く
ブランドもののバックや
今年流行の服に身を包んで
スレンダーの身体の下の形のいい足
センスが風を切って歩く

無表情が包み込むのは

勝手に転がっていかないように
不用意に落としてしまわないように
無表情の下にひそかにしまいこむ
そうして 日々は何気なく過ぎていく
まるで何事もなかったかのように

このうすぐもりの空の下に
いつのまにか流れ出した孤独は
どこから来たの
ひそかに声をあげる 「助けて」と
誰にも聞こえないくらいに
誰にも聞かれないように

人はいつから
泣くことをやめてしまったのだろう
泣くことをやめてしまったから
心の中の誰も知らない片隅で
洪水が溢れて
誰にも止めることができない
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by hannah5 | 2006-04-07 19:49 | 作品(2004-2008) | Comments(2)