2007年 07月 18日 ( 1 )   

永遠に甘やかな   


うちのハムスターは
なぜか軍手が気に入っていて
軍手を見つけると猛然と襲いかかる
糸という糸に歯を立て
体中で踏ん張って食いちぎろうとする
もそもそと中に入ったかと思うと
爪を立ててそこらじゅうを引っ掻く
歯を立て爪を立て
軍手の奥へ奥へと進む
手袋の上から見ていると
手のひらがもぞもぞ動き
やがてあちこちの指がもぞもぞ動き出す
扁平だった手袋が
つつつと持ち上がったり
るるると震えたり
むぃむぃと動いたりしている

詩もなんだか似ている
猛然と鬼のようになって書いているうちに
奥へ奥へと突っ込んで行って
あっちこっちかじっては
つつつと持ち上げ
るるると震わせ
むぃむぃと動かしている

ハムスターは一向に手袋から出てこない
紙袋に閉じ込められると
うろうろと出口を探し
小さな隙間から必死になって出てくるのに
軍手の中ではいつまでも遊んでいる

きっと永遠に終わりのない詩の中で
たぶん私も
いつまでも出てこない
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by hannah5 | 2007-07-18 23:50 | 作品(2004-2008)