カテゴリ:詩のイベント( 238 )   

日中現代詩シンポジウム   


12月1日(土)、2日(日)、第一線で活躍する日本と中国の現代詩人たちが「いま詩に何ができるか」をテーマに徹底討論するシンポジウムが行われる。今日はその第一日目で、東京芸術大学と早稲田大学で公開分科会・朗読会が行われた。私は早稲田大学の方に参加した。(思潮社・中坤パミール文学工作室共催)

プログラムの冒頭にシンポジウムの趣旨が書かれている。
  「中国の中坤パミール文学工作室と思潮社の共催する「第二回日中現代詩シンポジウム」を、昨年11月北京での第一回につづき、東京にて開催いたします。
  日本と中国の現代詩人が民間でおこなう初めての高レベルの交流として、それぞれ第一線で活躍する詩人たち8名ずつが参加しておこなわれた第一回シンポジウムは、ほぼ10時間にわたる少人数での徹底した話し合いを中心に、日本文化交流協会の会長でもある辻井喬氏が、これほど一切のタブーを解除して本音の部分で語り合えた機会はなかった、と感嘆したほど実質的なものとなりました。ここで掘り下げられた日中の言語表現の差異と共通性の検討は、そのままこれまでの西欧中心の文化潮流を問い直すものでもあり、その意味でこのシンポジウムじたいが、現在の両国の詩人たちに共通する危機意識から生まれた時代的必然と言えるように思います。
  その第一回をふまえて、第二回は「いま詩になにができるか」という総合テーマのもと、「伝統/モダニズム」「アジア/ヨーロッパ」「私/他者」「社会/読者」という4つのテーマを話し合いたいと思います。70年代末の文化大革命終焉まで30年に及ぶ文学的空白のあと、さまざまな文化の流入をすさまじい速度で受け入れ、いまも変容の只中にある中国詩人たち。情報言語に覆われる社会のなかで、詩のあり方そのものを問われる日本詩人たち。第一回で切実なテーマとして提起された問題をさらに深めてゆくことによって、直接話し合いに参加した詩人だけでなく、広く読者のあいだで、詩を糸口に新しい文化のあり方について考え合う契機が生れることを期待したいと思います。」

中国の現代詩人をほとんど知らなかったが、会場で見た中国の詩人たちからは繊細だが力強い印象を受けた。ともすると、日本の現代詩人の詩は現実離れしていて、精神性ばかりを追求するあまりどこか脆弱な勘が拭えないが、中国の詩人たちの詩は現実の生活や歴史や中国の大地から響いてくる骨太な印象を受けた。その中から于堅(ユー・ジャエン)さんと翟永明(チャイ・ヨンミン)さんの詩をご紹介したいと思う。



「長い旅の途上」      于 堅


長い旅の途上
いつも丘や荒野に
ともしびの現われるのが見える
時にはちらっと過ぎり
時にはいつまでも後から付いてくる
情愛のこもった眼差しのように
林を通り抜け池を跳び越え
突然、また丘の向こうに現れる
それらの黄色い小さな星は
闇夜の大地を
暖かくて親しみのあるものに見せる
私は車を止めて
心からそれらを追いかけて行きたい
どのともしびも私の運命を変えると
私は信じている
その後の人生は
すっかり別の風景だ
しかし  私はこれらのともしびを遠くに見るだけ
暗い大地を
ちらっと過ぎり  ちらっと過ぎってゆく
黙して言葉なく  私たちの車は飛ぶように走る
真っ暗な車内
私の隣で熟睡する人がいる
                    (田原訳)




「軽傷の人、重傷の都市」     翟 永明


軽傷の人がやってきた
白いガーゼは彼らの顔のようだ
彼らの傷跡は戦争の傷跡よりうまく縫えている
軽傷の人がやってきた
大切なものを担いで
息絶えていない部分が
軍服を脱いで 全身を洗う
小切手とクレジットカードを使う

重傷の都市は血の気でごった返している
脈拍と体温が上がったり落ちたりしている
戦争より速く
恐怖より遅く
重傷の都市は
松葉杖と包帯を投げ捨てた
今都市はすでに緑の分泌物を流し出し
石材の万能の能力を提供している
一人の軽傷の人が
その美学的建築を見上げている

六千個の爆弾が落ちてきて
燃える兵器庫を残した
六千個の爆弾の落ちた穴は
まるで六千個の重傷の目だ
慌ただしく 映し出すのは
数千の夫のいる女や
妻のいる男や 未婚の男女の顔
彼らは体中硫黄やアスファルトにまみれ
足元には取り壊された鉄の骨組みがある

軽傷の人は これから
一冊の重傷の地図を持って
手分けして新しい食器のようなビルを探す
皿のような薄い形
軽い形 尖った形
この街の頭は
今鋭利な刃先のようにいくつも上に伸び
空は容易に切り裂かれ
そのたくさんの傷口に驚いて後退っている
                       二〇〇〇年伯林にて
                            (徳弘康代訳)



そして、もちろん吉増剛造さん、北川透さん、野村喜和夫さん、水無田気流さんたちの詩も刺激的でよかったことは言うまでもない。明日の公開シンポジウムは学士会館で行われる。引き続き楽しみである。


*スケジュール

公開分科会・朗読会
12月1日(土)   14.00~
参加費 500円(資料代)
会場I  東京芸術大学音楽学部5号棟109教室  14.00~
出演   駱英、唐暁渡、欧陽江河、陣東東、高橋睦郎、佐々木幹朗、井坂洋子、
      平田俊子
会場II  早稲田大学 本部キャンパス14号館102教室  14.40~
出演   于堅、楊煉、西川、翟永明、吉増剛造、北川透、野村喜和夫、水無田気流

公開シンポジウム
12月2日(日)  14.00~(17.30~懇親会)
参加費 2000円(資料代込み)(今日もらったプログラムを持っていくと1000円)
      懇親会 5000円
会場  学士会館
出演  駱英、唐暁渡、于堅、楊煉、西川、翟永明、欧陽江河、陣東東、辻井喬、大岡信、
     吉増剛造、北川透、高橋睦郎、佐々木幹朗、平田俊子、野村喜和夫、水無田気流

日中現代詩シンポジウム
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by hannah5 | 2007-12-01 23:42 | 詩のイベント | Comments(0)

城戸朱理さん主催のProject Ararat «JN氏の「秋」»に参加しました   


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  秋    西脇順三郎

タイフーンの吹いている朝
近所の店へ行って
あの黄色い外国製の鉛筆を買った
扇のように軽い鉛筆だ
あのやわらかい木
けずった木屑を燃やすと
バラモンのにおいがする
門をとじて思うのだ
明日はもう秋だ


猛暑がいまだに足跡を残す9月のある日、A4サイズの少し集めの封筒が届けられた。送り主は城戸朱理さん。封筒をあけると、『西脇順三郎コレクション』(慶応大学出版局)の内容見本パンフレット、西脇順三郎の詩篇「秋」をシルクスクリーン・プリントしたカード、ドイツのステッドラー社の黄と黒のストライプの鉛筆、赤茶色の封筒が出てきた。カードと鉛筆は『西脇順三郎コレクション』のパンフレットにスコッチテープで丁寧に留められている。赤茶色の封筒には1通の趣意書が添えられていた。趣意書の冒頭には西脇順三郎の「秋」が添えられていて、「黄色い外国製の鉛筆」の説明と考察、同種の鉛筆を探し求めた城戸さん自身の思い出、「バラモンのにおい」から広がる異国情緒のイメージ、インドのカースト制度の話が丁寧に書かれていた。趣意書の最後には城戸さんの自筆のサインとProject Ararat の判が添えられていた。

趣意書を読んでいるうちに、四次元の世界に踏み込んだような眩暈を覚えた。何かがゆっくりと立ち上ってくる気配がした。「黄色い外国製の鉛筆」は、たぶん、当分削れない。バラモンの香りは、西脇順三郎の詩よりも城戸朱理さんの趣意書から漂ってきたと思ったのは私の気のせいだろうか。(写真は城戸さんの了解を得て使わせていただきました。)


Project Ararat 《JN氏の「秋」》1
Project Ararat 《JN氏の「秋」》2
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by hannah5 | 2007-09-28 20:55 | 詩のイベント | Comments(1)

特別企画 - 詩織から感謝を込めて   


(9月21日までトップに上げておきます。)

いつも詩織をご訪問いただきまして、ありがとうございます。

このたび、土曜美術社より『ネットの中の詩人たち』第5集が出版されました。
これは、島秀生さんが主催されている詩の投稿サイト「MY DEAR」に、過去1年間投稿されていた20名の詩人さんたちが詩を持ち寄って参加、アンソロジーとして編さんされたものです。
私も5篇、参加させていただきました。

詩織では、これを記念して、いつもご訪問いただいている方の中から抽選で3名の方に、『ネットの中の詩人たち』第5集をプレゼントしたいと思います。

つきましては、本を希望される方は、鍵コメにて
● メールアドレス
● 『ネットの中の詩人たち』第5集希望
と書いてお知らせください。

折り返し、こちらからご連絡させていただきます。

はんな
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by hannah5 | 2007-09-21 23:58 | 詩のイベント | Comments(8)

hotel ヒポカンパス追記   


実は昨日の「hotel ヒポカンパス」でアップしたい詩があったのですが、ヒポカンパスのお知らせのポストカードや会場でもらった詩などを入れた手提げを帰りの電車の中に忘れてしまい、アップできませんでした。幸い、手提げは終着駅の落とし物・忘れ物の窓口に届いていましたので、今夜、アップします。(取っておいてくださった駅員さん、ありがとうございました。)

詩の朗読には「私の幼年時代」という共通のテーマが与えられていて、それぞれが幼年時代について書いた詩を披露しました。どれもすばらしかったけれど、その中で、私の中にすっと入ってきた詩がありました。井本節山(そつたか)さんの「夏のとびら」という詩です。ご本人に了解を得ましたので、下にアップします。(井本節山さんは 「hotel」 の同人です。)


「夏のとびら」

                  井本節山


こんもりとした木々の陰、深い湿った緑の暗がりから飛び出し、黄色に響く野花、をいとおしく縫い合わせてゆく、あのメジロの声が聞こえる、これが第一章の頁。

                                       収集されたこだまを壁に張り付ける、長い雨期の仕事。ここでも緑は湿っている。しわしわになり、端のめぐれ始める様々な響き。壁の状差しに刺さったまま遠ざかる切手の消印に似て。(かつてそれらは繁っていて、私の隠れ家だった。)

                     祖父の部屋こそが森のようだった。連なる本の背に書かれた外国の文字。もう誰も使わなくなったパイプにこびりついた真っ黒なヤニ。そこではかつて火が燃えていた。マントルの移動を説明する、そのゆっくりとした手の動き。どこか遠い中心で燃え続ける巨大なパイプ。音楽に似た外国のことば。

                                      疲れやすい子供。タオルケットにくるまって、開け放した縁側の向こうの眩い光に目を細める。土を渡ってきた風、湿った緑の匂い。かき氷が台所で準備される。けだるい、うっとうしい。あの草はなぜあんなに細くて、硬いのか。地上に、誘うようにゆっくりと光って、それが第二章の挿し絵。

                                                      死んでゆくひとたちのことを思う。祖母の匂い。病院の白すぎる壁、廊下。おいで、と微笑む、変わらぬ仕種。手渡した、庭の丸い小石に触れて、泣きだした祖母。小石を通じて祖母はつかの間、この庭に立ったのだろうか?隅のカタクリはやはり保たなかったのを見ないでほしい、と思う。

        湿った夜、その底にいる楽しみ。もっともっと夜が広がればいいと思う。ねむれ、カタクリ、ねむれメジロ。庭に出て、息を深く吸う、さやさやと鳴って、通過してゆくものたち。ねむれ、パイプ、ねむれ小石。

                       お気に入りだった絵本を引っぱり出してみる。薄い、大きな本の、ひんやりとした固い手触り。最後の頁がちぎれているのに気付く。私が破いたのだろう、こぼしたチョコレートのしみがべっとりと付いている。黒い兎はこのあとどうなるのだろうか?もう誰にもわからない。終わることを禁じられ、欠落へと開け放たれたままの物語。それは名づけ方のわからない、この章のとびら。
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by hannah5 | 2007-07-22 23:50 | 詩のイベント | Comments(0)

盛況でした hotel ヒポカンス   


いつも活字で読んでいる詩を耳で聴くと、作者は本当はこんなふうに書いていたのだなと思う。今日はスペースwa! で開かれた詩の朗読会 「wa! hotel ヒポカンパス」 に行ってきました。詩誌 「ヒポカンパス」 が主催し、もうひとつの詩誌 「hotel」 が協賛という形を取って、「ヒポカンパス」 の解散記念朗読会だったようです。(「ヒポカンパス」は岡島弘子さん、水野るり子さん、相沢正一郎さんによる同人誌。「hotel」 は野村喜和夫さん、海埜今日子さん、川江一二三さん等による同人誌。)(「ヒポカンパス」は脳の記憶を司る「海馬」の意味。)

「ヒポカンパス」はもともと井上直さんという画家と岡島弘子さん達がコラボで出されていた詩誌らしく、今日は会場に井上直さんの線画のデッサンが飾られ、野村喜和夫さんや岡島弘子さんたちの詩の朗読、そしてジャズと民族音楽をを融合させた創作音楽音を送り出しているROSSAというグループのコラボレーションが披露されました。いつもこういう所に来ると、私の中で波立つものがあります。芸術から発せられるエネルギーと情念のようなものが私に刺激とエネルギーを与えてくれるのです。出演者は相沢正一郎、水野るり子、一色真理、岡島弘子、新井豊美、柴田千晶、片野晃司、井元節山、野村喜和夫、根元明、広瀬大志、海埜今日子、浜江順子、川江一二三(詩)、井上直(”line-line” の線のデッサン)、ROSSA(演奏)でした。(敬称略)

最近、こんなふうに現在活躍中の詩人さんたちの集まりに行くことが多くなってきましたが、今はいろいろな詩人の方たちの詩から詩を学び、エネルギーを吸収していきたいと思っています。そのうち、私もどこかで朗読会をするかもしれません。
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by hannah5 | 2007-07-21 22:40 | 詩のイベント | Comments(2)

TOKYO ポエケット   


あちこちのサイトで「TOKYO ポエケット」というのを見たので、面白い詩誌やイベントがあるかもしれないと思い、午後から出かけてみた。(場所は江戸東京博物館、JR総武線両国駅から徒歩3分、都営大江戸線両国駅から徒歩1分)

「ポエケット」はポエトリー・マーケットの略。ひと言で言えば、一般の書店で売られていない同人詩誌や詩集、詩画集、CD、グッズなどを売ろうというもの。普段、個別に活動している詩人たちが自分の同人誌や詩集などを持ち寄り、自分専用のブースで販売する。合計44のブースには、有名な詩人さんたちの作品の他に、普段ネットでよく目にしている詩人さんたちの同人誌や詩集がびっしり並べられ、熱気が溢れていた。途中、詩学の投稿者欄で名前をよく目にしていた蛾兆ボルカさんに出会ってしばらく話をした(蛾兆ボルカさんの作品「穴」は6月号の詩学でトップ入選)。詩集は犬飼愛生さんの 『カンパニュラ』 を一冊購入した。

それにしても、TOKYOポエケットってかなりマニアックだなあと思いつつ、詩そのものがマニアックなんだろうし、それをなんとか売ろうという意気込みは買える。無名の詩人はこういうふうにして自分の作品を世に出していくのだろう。私も自分の詩集を将来TOKYOポエケットで売るかもしれない。


城戸朱理さんの東京ポエケット
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by hannah5 | 2007-07-01 23:53 | 詩のイベント | Comments(2)

緑の中の歴程フェスティバル   


「第一回歴程初夏の朗読フェスティバル」(歴程社HP参照)が自由が丘の大塚文庫(東京都目黒区自由が丘3-6-25)で開かれたので行ってみた。

大塚文庫は賑やかな自由が丘駅周辺を抜けて、徒歩10分ほどの閑静な住宅街の中にある。純和風の概観の建物の中は、茶室ありギャラリーありで多目的な用途に使用できる。3階からは富士山が一望できる。受け付けで入場料を払うと、川口晴美さんがにこやかに靴を入れるビニール袋を渡してくれた。30分ほど遅れて着いたので、プログラムはすでに始まっていた。(第一部(1時~) 和合亮一、相沢正一、田中一夫、葦田ゆき、黒岩隆、磯村英樹、高見沢隆、新藤涼子/第二部(2時30分~) 北爪満喜、浜田優、靍見忠良、北浜光男、関富士子、山口真理子、高貝弘也、三井葉子、粟津則雄/第三部(4時20分~) 川口晴美、伊武トーマ、日高てる、八木幹夫、高橋順子、野村喜和夫、那珂太郎)

コンサートや芝居や映画や室内楽の演奏など、芸術を愛する人たちが集まる場所には昔からけっこう出入りしてきたが、詩を愛する人たちだけの集まりに参加するのは、前回の「現代詩フェスティバル」に続いて2回目だ。詩が朗読されている間、言葉は自分の中でさまざまな音や形や印象を残している。言葉を愛する人たちの集まりにはそのことが共通の体験となっていて、じっと聴き入っている人たちの顔を見ながら、これはかなり贅沢な時間の使い方だと思った。

詩は普通、紙の上に書かれていてそれを目で読むわけだが、音読される言葉を聴くと、言葉そのものの在り方を考えさせられる。私たちは最初に誰かがしゃべっているのを耳で聴いて言葉を覚える。言葉はそうして始まるのであり、書き言葉は後から生まれたものだ。だから、詩の朗読を聴くという行為は言葉本来の在り方なのだと思う。

詩を読む行為は詩を書く行為とはまったく違う迫力がある。声の調子や顔の表情、詩を読む人が持つ全体の雰囲気、背景に使われる音楽や部屋の雰囲気、そして何よりも詩を朗読する人の思いが伝わってくる。それで思ったことだが、詩人は一般的に読むのが下手だということである。あがっていたからなのか慣れていないせいなのか、声が内にこもりがちで、こちら側にインパクトとして伝わりにくかった。普段一人で書くことが多いせいか、朗読された言葉が聴く側の魂を掴んだり離したりしていることが理解できていないのではないかと思う人が多かった。

その中で、もっとも朗読が上手いと思ったのは川口晴美さん。読み方に表情があって引き込まれた。日高てるさんはすべて暗記されていて、間に説明を入れながらすらすらと唱詠されたのにはさすがというか、驚いた。高橋順子さんは声があたたかくてよかった。野村喜和夫さんは相変わらず詩が上手くて時代の先を行っているし、心から賛辞を送りたい。そして、85歳になられるという那珂太郎さんの日本語はとても美しかった。

全体として、詩の朗読もなかなかいいと思った。私もこれから自分の詩を朗読する機会をなるべく見つけてみようかと思う。

最後に。窓々から見える緑がとても印象的でした。


(6/4 言葉が粗削りなので、全般にわたり訂正しました。)
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by hannah5 | 2007-06-03 23:42 | 詩のイベント | Comments(8)

刺激的 「現代詩フェスティバル」   


今日は夕方4時から、世田谷パブリックシアター(東京、三軒茶屋)で行われた「現代詩フェスティバル 2007 ~環太平洋へ~」に行ってきました。(4月21日(土)、22日(日))

本日の出演者は、日本からは吉岡剛造、野村喜和夫、キキダダマママキキ、小笠原鳥類、関口涼子、中国から田原、于堅、アメリカからマイケル・パーマー(Michael Palmer)、石田尚志の映像「部屋/形態」(野村氏とのコラボレーション)、ダンスの伊藤キム(敬称略)と多彩な顔ぶれでした。詩のイベントと言われるものに初めて行きましたが、詩も映像もトークも全部刺激的で全神経全開で聴き、大いに楽しませていただきました。

日ごろから詩は活字だけの平面的なものであるはずはない、もっと立体的であるはずだと思っていた私は、自作の詩を声に出して朗読するだけでなく、全身のパフォーマンスや映像とのコラボ、ダンスによる表現、外国語と日本語のコラボなどによって表現されているのを見ながら、終始どきどき、興奮しっぱなしでした。

吉増剛造さんが「詩を書いている最中に手が止まってしまった、これで詩作は終わりです」と言われて、皆から惜しまれていました。これから氏の作品をゆっくり読もうと思っていた私はちょっと寂しかった。でも、もしかしたら、また書かれるかもしれませんね。野村氏の言葉を借りれば、「たくさんの最後がある」そうですから。

野村喜和夫さんの 『現代詩手帖 野村喜和夫詩集』 を持っていたので、野村さんからサインをいただきました^^ 小笠原鳥類さんは意外と細くて声が高くて、それに若い!(笑) 緊張していたせいか、鳥類さんはものすごいスピードで詩を読み、途中からスピードを落として読まれました。

いろいろな方たちが見えてました。城戸朱理さんも見えてたし、一色真理さん伊藤浩子さんにもお会いしましたよ。みつとみさんも見えていたけれど、途中で見失ってしまいました。他にも詩と思想研究会の方たちが何人かいらしたみたいです。

私は明日は行けませんが、もし関東近県にお住まいの方でお時間のある方はぜひいらしてみてください。明日の出演者は和合亮一、城戸朱理、平田俊子、近藤達郎、藤井貞和、白石かずこ、翠川敬基、マイケル・パーマー、ヤン・ローレンス、ジョン・マティア、ダンス「スリッピング・グリンプス(A Slipping Glimpse)」があります。(午後2時から)(当日券3500円)

言葉っていいな、詩ってやっぱりいいな、とどこまでも感じ入って帰宅した次第です。


世田谷パブリックシアター
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1(キャロットタワー3F)
【電話】(03)5432-1526
お問い合わせ: アトリエ・エルスール 【電話】(03)5376-8260
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by hannah5 | 2007-04-21 23:43 | 詩のイベント | Comments(6)