<   2005年 05月 ( 52 )   > この月の画像一覧   

想いのかたち   


待つ
時が満ち
道が開けるまで
じっと待つ

歩く
この道を
ただ一筋に
歩き続ける

問う
胸の深く
鳴りやまぬ想いを
すべて投げかける

いつ?
いかに?

今立っているこの大地から
あの空へ飛び立つ日まで
想いをひたすら
あたため続ける
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by hannah5 | 2005-05-31 19:38 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

薔薇と人と   


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                    あなたには煙草のけむりがよく似合う
                    あなたには白いシャツがよく似合う
                    あなたには時計の音がよく似合う
                    あなたには熱いコーヒーがよく似合う
                    優しいものに囲まれて
                    あなたがあなたの道を歩くとき
                    あなたには赤い薔薇がよく似合う


薔薇と人と

For You
Photo by やちさん
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by hannah5 | 2005-05-30 20:01 | 萌芽(before 1997) | Comments(15)

雨の日は ちりちり   


雨の中を歩けば
ちりちり

髪の毛が縮んで
ちりちり

手におえなくなって
ちりちり

ライオン・ヘアーだ
ちりちり

ワイルドにウェイビー・カールが
ちりちり

鏡を見てはため息 はぁ。。。
ちりちり
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by hannah5 | 2005-05-30 18:43 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

私の好きな詩・言葉(41) 「ちいさく そっと」   

言葉の運びとリズムが綺麗で、丁寧に優しく舞い降りてくるような詩というのがyuumaさんの詩の印象でした。言葉が流れるように綴られていて、読んでいるとなめらかなクリームのようです。

yuumaさんはご自分の詩作について自己紹介の中で、詩の中で本音を語らない、詩と自分は切り離してあると紹介されています。けれど、yuumaさんの収納庫には、日々出遭うさまざまな出来事のエッセンスが収められていて、それらがうまくミックスされて詩ができあがるのだろうと思います。

恋人の間で交わされる二人だけが察知することのできる信号と暗号。誰にも気づかれないところで二人の想いはそっと包まれて静かに優しく育っていく。「好きです」と言わない方がかえって純粋な想いが育ったりしますね。「ちいさく そっと」を読んで、私の心の中に優しくてあたたかい想いが残りました。(「ちいさく そっと」は『透明な空間』(2001年4月集)の中に収められています。)(からっぽの部屋


ちいさく そっと

いとしいあなたがいて
その笑顔がたまらなく欲しくなるとき
僕は生きていてよかったと
そう思えてしかたない

みんなと遊んだ帰り道 駅へ送る車の中
バックミラーに重なるその瞳を
逃さず拾い集めていたら
目の前の信号を見忘れそうになるほど

好きです と 声には出しません
みんなに聴こえたら 嘘になりそうだから
好きの想いをたくさん視線で投げるから
誰にも知らせずに受け取ってください

そう言った
恥かしがり屋のあなたが
たまらなく好きです

僕だけに向けられたその瞳は
大切なものがすべてつまった
言葉よりも重い 確かな想い

僕の想いは この手にすべてを
誰にも気づかれないように
ちいさく そっと
あなただけに手をふって
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by hannah5 | 2005-05-29 19:13 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(8)

優しい微笑みたち   


たとえ外がどれほど忙しくて
心さえも見つけるのがむずかしいような
雑踏の中に生きていても
少なくともここだけは
静かにひっそりと生きている

たとえ今日
少しだけすれ違って
少しだけ不幸でも
大風に飛ばされてしまわないように
両手でそっと包んでいる

いつまでも涙をためていないで
いつまでもうつむいていないで
心の中に映っている優しい微笑みたちを
うっとりと想いながら
緑の風に耳を澄ませていよう

ここにある想いが
翳ってしまわないために
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by hannah5 | 2005-05-28 20:24 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

大学生クワイヤを聴く   


若人の合唱を聴きながら
やっぱり若者はいいなと思う

屈託のない笑顔と
はじけるような若さと
何にでも興味を示す柔軟性と
今の風を身につけて生きている

無邪気なユーモアに
思わず頬がゆるんでしまう
ゆっくりと心が溶解していった

彼らの腕には
無限のチャレンジを受けて立つ力がある
心の中には
疲れからすばやく立ち直るエネルギーがある
その手には
未来を切り拓く勇気がある

合唱が終わるころには
昨日までの疲れが取れていた

若者には疲れを癒す力があるのかもしれない
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by hannah5 | 2005-05-28 00:04 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

お疲れさん   


少しばかり疲れてしまった
7年ぶりに帰った日本で
後ろも振り返らず
ひたすら走り続けた7ヶ月間

すべてが変わった
7年前の状況と今の状況
新しく知った人々
いつの間にか逝ってしまった人々

何より母が一気に老いた
誰も予想だにしなかった現実が
毎朝、おはようの挨拶とともに横たわる
心配を葬り去り、笑顔をつくる

本に埋没していた7年間が消えた
本を開けることもない今日がある
雑用に分断される時間の中で
心を押さえて動き回る

記憶の中の日本は古くなっていて
今はもう消えてしまったものがある
それは少なからずショックであり
滑稽であり、哀しくもある

毎日更新する脳裏の記憶
情報が溢れる中をすばやく取捨選択し
編集、切り取り、追加、コピー、貼付
猛スピードで入れ替え作業をしている

けれど、やっぱり少し疲れてしまった
そろそろ、息抜きが必要だと
体も心も要求している
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by hannah5 | 2005-05-27 12:52 | 作品(2004-2008) | Comments(12)

一人思い   


一人遊びの物思い
揺れる心の切なさを
そっと胸に抱きしめて
夜の深みに漕ぎ出だす

静寂(しじま)の狭間に浮遊する
忘れえない時の欠片たち
時の波音が寄せては返し
思いは静かに流れゆく

一人思いの哀しさを
今夜もひっそり噛みしめる
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by hannah5 | 2005-05-26 12:36 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

ブランコのように   


心を落とすときは悲壮な覚悟
ほんの少しの振動にびくっとしたまま
切り捨てられる前に
自分からさっさと潔く
切り捨てゴメン!
後ろも見ずに猛ダッシュ
スタコラサッサで
あとは野となれ山となれ

心を拾うときはしごく機嫌よく
ほんの少しの優しさに笑顔ほくほく
いいの、いいの、それ以上なんにも言わなくても
すべてオーライ!
万事解決
まるく収めて
石橋を叩かず飛び越え
あとは野となれ山となれ

ゆ~ら ゆ~ら
ゆ~ら ゆ~ら
ぐあ~ん ぐあ~ん
ぐあ~ん ぐあ~ん

そよ風にさえも揺れてしまうブランコが
いつも心にあるらしい
大揺れに揺れるときには
大風にさえ揺れない人に坐ってもらおう
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by hannah5 | 2005-05-25 15:18 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

孤独の明滅   


昼間のさまざま
喜怒哀楽
心を落としたり拾ったり
ありったけのエネルギーを消費して
静かな夜に帰宅する
家人はとっくに寝てしまった

それから、一人放浪の旅に発つ
ひとしきり
私の中の孤独が明滅したあと
ひとしきり
言葉の森へ彷徨い出る

たぶん、私はやめないだろう
詩人であることを
これからもずっと
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by hannah5 | 2005-05-25 00:25 | 作品(2004-2008) | Comments(4)