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私が孤独を楽しんでいる時   


私が孤独を楽しんでいる時
孤独はいつも盗られてしまう

あの人の優しさを想い
広々とした道の安らかさを楽しみ
うつろう季節の光を懐かしんでいる時
ひそかに心を奪おうとするものがある
そんなものに微笑みを向けながら
つい優しい音色を想ってしまう

私が孤独を楽しんでいる時
世界が信じられるようになって
いつのまにか
心さえも変わってしまっていることに気づかない
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by hannah5 | 2005-06-30 19:07 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

永遠   


子どもが母親のひざに寝ている
世の中が立ち上がったり走ったり
せわしなく出入りしているときに
まるで何事もないかのように
安らかにひざに顔を乗せている

ふと、目をあけた
思い出したかのように
母親に何かを語りかける
それから、またひざに顔をのっけた

母親のひざの上の広い海原に抱かれて
遠い未来の夢を見る
世界の始まりは
こんなふうに穏やかに呼吸しながら
無限の可能性を信じたのだろう

母親が小さなやわらかい腕をなでる
子どもはうっとりとしたまま目をつぶっている
世界が永遠に続くと思うのは
太古の記憶がまだ新しいとき
母親に優しく腕をなでてもらったからなのだろう
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by hannah5 | 2005-06-29 17:13 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

宇宙の中の微細な存在   


私が宇宙の中で
何ミクロンにも相当しない細胞の
何億分の一の存在であることは
私をおびやかしはしない

私はそんなにも微細な存在であるけれど
ー いや、存在とは呼べないのかもしれないけれど
美しく並べられた星たちに混じって
たしかにこの宇宙の中に計画されて配置された

私は自分の声に耳を傾ける
風にさえかき消えてしまうこの声を
私が生まれるはるか以前に聞いていたのは
万物を整え存在せしめた創造主であった

宇宙の中の大きな星たちや鉱物や微生物や
ありとあらゆる生物に混じって
私の存在も知られている
そのことに私は限りない安らぎを見いだすのだ


    「私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、
     私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。
     あなたの目は胎児の私を見られ、
     あなたの書物にすべてが、書きしるされました。
     私のために作られた日々が、
     しかも、その一日もないうちに。」
            (詩篇139:15、16)
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by hannah5 | 2005-06-28 22:01 | 作品(2004-2008) | Comments(15)

祈り続ける   


どうしたらいいかわからない時は
祈り続ける
どうしたらいいかわかる時も
祈り続ける

悲しみが溢れてくる時
祈り続ける
涙がかわいて喜びが生まれてくる時
祈り続ける

心がもがれてしまう日は
祈り続ける
苦しみに眠れぬ夜が続く日々は
祈り続ける

心が息をしている限り
祈り続ける
ここやあそこにいる心たちのために
祈り続ける
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by hannah5 | 2005-06-28 17:36 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

空よ。。。   


レモン水が飲みたいと思っていたのに
街じゅうが冬の毛布をすっぽりかぶってしまった
こんな日に毛布を着込むのはクレイジーだと思うのは
浅はかなニンゲンの考え
空には空の思惑というものがあるらしい

浅はかなニンゲンの一人が空をあおいで思うこと
雨が足りない
雨が足りない
雨が足りない

すると、何もかも承知している空が言った
ソナタには忍耐が足りませぬ
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by hannah5 | 2005-06-28 00:31 | 作品(2004-2008) | Comments(13)

涙は要らない   


君があんまり素敵な笑顔をするから
つい、さよならを言いそびれてしまった

あれから、いつも
君の笑顔を見るたびに
さようならが消えてしまう

涙は要らないと思うわけ
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by hannah5 | 2005-06-27 22:41 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

今日が終わるころ   


世の中には
私とは少しばかり違う感性がある

彼の想いを心に映してみる
そして同じように呼吸してみる
同じ形になってみる

今まで見えなかったモノたちが
あざやかになり始める
いきいきと息づき始める
あぁ、こんな感じだったかと初めて思う

彼女の中の優しさを
私は妬まない
私の知らなかったものだから
そっと着てみる
それで今日がひときわ優しく感じられる

やかましい世間体が厚着をしていた
私はそれらを一枚づつ脱ぎ捨てて
裸になって美しいモノたちを身につけてみる

今日が終わるころ
少しだけ私は豊かになった
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by hannah5 | 2005-06-27 20:38 | 作品(2004-2008) | Comments(10)

呼吸しはじめる   


若い感性は好きだよ
青い竹みたいに
青臭くてまっすぐしてるから
あんな時もあったのかしらんと
少々照れくさい思いで過去を覗いてみたりする

大人になってしまった感性もいい
こんなふうに哀しみやら孤独やら
それから幸せやらを蓄えていくんだね
私の中が神妙になってペーソスを想うとき

感性が言葉を拾ったり
絵の具を絞りだしたり
音を重ねたりしているのに出会うと
私の中の感性が
静かに大らかに呼吸しはじめる
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by hannah5 | 2005-06-27 19:26 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

空が乾いてしまった   


空が雨を出し渋っている
いつかの年に泣きすぎたせいだろうか
あんまり人間が
じけじけしていやだと
文句を言いすぎたせいかもしれない

地球の上ではカンバツに苦しむ国もあるというのに
まさか空までカンバツになってしまったのだろうか
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by hannah5 | 2005-06-27 19:24 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

うん、こんな感じ   


はは、と笑う
うん、いいんじゃない
こんな感じで

見えていたのはいつもコンクリートで
緑の森は本当に遠い
だから私には森だの空だのは書けない
けれどね、感じるのは君の感性
歩きながら思わず跳んでしまった
私の感性がね

夜なんか来なければいい
一日が24時間なんて誰が決めたのか知らないけれど
時間が来ても
ずうっと感性がつかまえたものと遊んでいたいなあ
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by hannah5 | 2005-06-27 19:23 | 作品(2004-2008) | Comments(4)