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私は犬科だから   


絹のような感触
つややかな手触り
なめらかな足取り

私は時々猫科に恋をする
大いに尻尾を振って
喜び回る

猫科は気難しく
気まぐれで
やって来るのも気分次第

月のきれいな晩に
薔薇の花束を小脇に抱え
シックに軽やかに

私はきれいな猫科に
ほれぼれして
うっとり見つめてしまう

けれど猫科は
気まぐれだから
何日たっても来ないことがある

心うろうろ
胸も切り裂かれるほど
心配してうろたえる

しばらくすると
何事もなかったかのように
しっとり現れる猫科

その現れ方も
シックで最高
甘えられてまた惚れる

猫科に惚れた弱みかな


(2004年10月1日初出)

「タメ息を袋に集める」のmaekawazさん登場!
前川さんのブログ「タメ息を袋に集める」

前川さんのブログ「タメ息を袋に集める」が今週のピックアップブロガーに選ばれました。
前川さん、おめでとうございます。
いつもあなたの詩を楽しみにしてきました。
この詩は昨年10月、前川さんの「僕は猫科だから」にトラックバックして書いた詩ですが、
今もそのまま気持は変わらないので、このまま前川さんに送ります。
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by hannah5 | 2005-09-29 18:56 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

いつもありがとうございます   


翻訳の仕事がたてこんでまいりまして、b0000924_16563955.jpg
2、3日徹夜になりそうな雰囲気です。
翻訳が終わるまで詩を書いている時間がなくなりました。
しばらく詩織を休ませていただきます。
翻訳が終わったら、また再開しますので、
その時にはよろしくお願いいたします。



はんな
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by hannah5 | 2005-09-28 17:06 | ご挨拶 | Comments(22)

等身大の切り貼り   


詩と魂が等身大になったらいい
ごはんを食べるように
息をするように
冒険に出るように
深い思いに沈むように
詠うように
流れるように
すべての中で 詩が語るといい

魂の中のカメラが
私の知らないうちに 被写体をとらえていた
私はそれらを 丁寧にフィルターにかけ
まるで砂金でも探すように
より分けていく

言葉は案外丈夫だ
切ったり
貼ったり
並べ替えたり
縮めたり
叩いたり
引っ張ったり
伸ばしたり

伸縮自在の不思議な存在だね
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by hannah5 | 2005-09-27 22:53 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

Soul Friend   


夕べは少し寂しくなった
なんだか君がいなくなってしまいそうで
弟みたいな
友達みたいな
兄貴みたいな
話をいつもわかってくれる君が
風のようにすり抜けて行ってしまうかと思うと
急に寂しくなってしまった

いずれ人は皆 いつか去って行くのだろうし
君には君の道があり
私には私の道があり
それはよくわかっているのだけれど

何を話そうかなんて考えもしないのに
話はいつも尽きなくて
いつまでも乗ったままで

波長が合うのかどうか
いまだによくわからない
けれど いろいろなことが
肩肘張らずに納得して聞けるんだよね

不思議だね
年齢も
育った環境も
何もかも違うのに
そんなことはおかまいなしに
一足飛びに飛び越えて
話が通じている

安らかだよ
君と話していると

とても
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by hannah5 | 2005-09-26 20:43 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

私の好きな詩・言葉(54) 「変化」 (nobody-knows-me)   


手を繋ぎたかった
純粋にそう思った
下心なんてなくて
キスしたいと思った
バイバイと手を振るのが
とても
とても寂しかった
もう1秒でいいから
一緒にいたかった


久しぶりに
ドキドキして
好きになりそうな気がした


傷は少し癒えてきたのかな

解説
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by hannah5 | 2005-09-25 17:38 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(14)

遭遇   


傘が傘を押しながら
延々と流れていく
傘の中の眼が
ぼんやり窓から眺めている私の眼の中に
飛びこんできた

ゼロ・コンマ・イチ秒の遭遇

瞬間に 眼の向こうの無限の世界を思う

何億光年もの宇宙の果てが
脳細胞の中にインプットされていて
私一人では 到底 行き着けない
私はそんな人の神秘に
言いようのない畏敬の念を抱く

土足で踏み込むことのできない生命の尊厳が
静かな湖のようにたたえられている
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by hannah5 | 2005-09-24 20:42 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

ごはんがたけるくらいのスピードで   


走りだす
あなたにつかまえられる前に
あなたが追いついて
わたしをかごに入れてしまう前に

歩いてゆこうか
あなたが走っていくから
わたしを引っぱっていく その手を
振りほどいて

泳いでみよう
この魚たちの群れにまじって
しばらく 気の向くままに
けれど 最後はどこかへ行こう

それから
呆気にとられているあなたに
ほほえみ ひとつ
ここから そっちまで

いつも 何かが違っていた けれど
かたちができるよ そのうち
ごはんがたけるくらいのスピードで
ほっこりと いいにおい
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by hannah5 | 2005-09-23 20:20 | 作品(2004-2008) | Comments(12)

夕暮の天使   


男の子が女の子に会いに行った
暮れ始めた街かどで

男の子は小さな箱を黙ってわたす
あけてみると かわいらしい指輪

How sweet!

女の子の嬉しそうな感激が 思わずこぼれて
黙って立っている男の子を包む

いくつもいくつも 話しかける女の子
ひと言ふた言 返す男の子

ひとしきり ふたしきり
静かになった

女の子が 男の子に
そっと キッス

優しい絵のような夕暮に
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by hannah5 | 2005-09-22 19:41 | 作品(2004-2008) | Comments(17)

ひさしぶり   


涼やかな瞳
日焼けした笑顔
コップ一杯の思いやり
豚骨くさいラーメン屋
テーブルの上にこぼれる可笑しさ
とんちんかんな色の配色
ひさしぶりのチャーミング

ゆっくりと回り始めたスケジュールが
夏の余韻を含んだ街の中を歩く
私たちはまた歩きだす
想いを詰めたカバンを抱え
明日を詰めた心を抱えながら
夏の前と同じように
夏の前より少しだけ大きくなって
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by hannah5 | 2005-09-21 23:35 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

触れる   


こくっと魂がゆれた
小さな痛みが心の底を駆け抜けた
言葉にならなかった思いが驚いている

もとより言葉はあったのだ
こんなにも自然に
こんなにも自由に

私は不自由だったらしい
言葉が見つけられなかったのだから
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by hannah5 | 2005-09-21 12:42 | 作品(2004-2008) | Comments(10)