<   2005年 10月 ( 32 )   > この月の画像一覧   

無題   


会いたかったな
死ぬ前にもう一度

何も言わずに行ってしまったから
思い出は手の届かないところに佇んだまま
開けることも
包むことも
できなくなってしまった
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by hannah5 | 2005-10-31 11:09 | 作品(2004-2008) | Comments(10)

そろそろ時間です   


神さまが
他人行儀になる前に
決まり文句を捨ててしまおう
と思っている

立ったり
坐ったり
大声で歌ったり
よそゆきの顔をしているときは
神さまもよそゆきの顔をしている

あっちこっちに
よそゆきと他人行儀が
ころがっている

そろそろ
よそゆきを脱いで
裸で歩いていく時間じゃないのか
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by hannah5 | 2005-10-30 23:20 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

いのちをこすり合って生きている   


夜更けに
ふつふつと沸いてくるような詩を読みながら
なかなかいいじゃないかと思う

やっぱり
生きている人間たちに出会いたい
手で触れるくらい生々しくて
ぐゎんぐゎんと心が目覚めるようなやつ
恥も外聞も無関係なやつ

いのちをこすり合って生きている
凹んだり
とんがったり
傷ついたり
あたためたり

それからゆっくりと想った
ナイーブで傷つきやすい心たちを
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by hannah5 | 2005-10-30 01:47 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

いつか かえるといいね   


たぶん
見つけるのがへただったから
ここにいるんだよ

ひとりで
たまごを抱えてる
いつか かえるといいね

かわいいひよこじゃなくて
骨のあるトリがいい
空を飛ぶ夢を見て
本当に空を飛んだトリの話さ

信じてるんだ
トリの話
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by hannah5 | 2005-10-29 23:51 | 作品(2004-2008) | Comments(1)

さようならは苦手   


新しくて
いとしくて
こどもではない
おとなになる前の
けれど 本当は
もう男になってしまったかもしれない
女になってしまったかもしれない
柔らかい目をした
甘い風が吹いている人々の中で
あれやこれや
やっぱり悩みながら生きている

いつまでたっても
さようならは苦手
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by hannah5 | 2005-10-28 23:22 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

こんな日は   


大海原のように泣けたらいいね
こんな日は

深海の底の方で
ゆらゆらゆれる 蒼白い涙

心を表わす言葉は
昔から見つけたことがなかった
だから いつも
叩きつけて割られてしまう
ガラスのように
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by hannah5 | 2005-10-27 23:56 | 作品(2004-2008) | Comments(10)

エンヤコラ♪   


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シャワーが流れる
  水が出る

おお このかぐわしさ
  うるわしさ

ぼくのココロは 引き寄せられて
  嗅げば嗅ぐほど ワカラナイ

ひげにもつれる 水の糸
  なんだか不思議 シュンシュシュン

いつまで流れる
  この水は

訊けども 問えども
  シュンシュシュン

水のためなら
  エンヤコラ♪
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by hannah5 | 2005-10-26 18:16 | 作品(2004-2008) | Comments(18)

生きる   


いくつもの出会いがあり
いくつもの別れがあり

いくつになっても 嬉しさは変わらず
いくつになっても 悲しみに胸ふさがれて

生きていれば いろいろあるから
生(なま)でうごめく心は めっぽう泣き虫

それでも 出会うことはやめられない
それでも 愛することはすばらしい
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by hannah5 | 2005-10-26 02:27 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

仕事   


ハタハタと仕事をしていると
脳髄が搾り取られて
心はどこかに行ったまま

それもいい

我を忘れて
ひたすら組み立て
切り取り
つなぎ

仕事人間だとつくづく思う
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by hannah5 | 2005-10-24 23:26 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

私の好きな詩・言葉(57) 「初恋」 (島崎 藤村)   


まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれなゐ)の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃(さかづき)を
君が情(なさけ)に酌(く)みしかな

林檎畠の樹(こ)の下に
おのづからなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ


(『若菜集』より)

解説
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by hannah5 | 2005-10-23 23:38 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(8)