<   2005年 11月 ( 34 )   > この月の画像一覧   

愛するということ   


愛するということは
永遠にも似た小宇宙だ

社会でつくろう表面上の笑顔も
心とかけ離れた潤滑油のお愛想も
取りすましたマナーも要らない

私は疑わずに生きてゆける
心と声がひとつになって笑う
居心地がよくなったことに気がつかないほど
溶け込んでいる

愛するということは
私のシミがひとつづつ暴かれるということだ

見たくもないシミが点在している
強情なじゃじゃ馬が
シミを見るたびに蒼白い顔をする

至らなさが泣きべそをかいて
それさえも包んでしまう大きな愛に出会うと
心のひだが解放されて
完結する

愛するということは
ミクロンの粒子が
100億光年の宇宙の彼方に通じるということだ
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by hannah5 | 2005-11-30 23:35 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

息してるから   


この街で
夢をなでてく
てくてく歩く
あのむこうまで
そのまたむこうまで

空の下
ぽこぽこ想う
ころんだり
すりむいたり
泣きべそかいたり

それでも
なるよきっと
今があるから
生きてるから
息してるから


へっとこ
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by hannah5 | 2005-11-29 14:49 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

渋谷午後3時   


ベルベットのジャケットとジーンズ
パールのネックレス
鳩が大挙して空に舞う
宝くじの歳末呼び込み
携帯メール
千切れたスカート
待ち合わせの思案顔
A boy meets a girl
超ミニスカートとブーツ
クリスマス・ライト・アップ
ビジネスの打ち合わせを携帯でする
スーツケースを引きずって歩く人
友達の笑顔
iPod
大スクリーンに広がる音楽とライフスタイル
貧困をなくそうのホワイトバンド
ふわふわ毛皮の白いコート
杖をついたおばあちゃんの散歩
ニットの帽子が捜し顔
外人のボーイフレンド
アンケートおねがいしますのおばさん
青学の学生
黒いコートの買い物

初冬の雑踏が
息をしている
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by hannah5 | 2005-11-28 16:24 | 作品(2004-2008) | Comments(16)

私の好きな詩・言葉(61) 「リンゴとケーキ」 (母の歌)   


電話口に言ひわけめきしわが姿慰みかねつ日の暮るるまで


おのれ憂きひと日暮れたり駅前の果物屋に紅きりんごを択ぶ


りんご買ひ豆腐屋にきて豆腐買ひ癒されてをり灯ともる町に


夜(よ)の坂をケーキ提げくる子に逢へり行き過ぎてのちをかしさは湧く


雨降らぬやと姉の軽口おとうとが買ひて戻れるケーキを前に


アルバイトの金もてかんがへ子が買へるケーキを囲みうからの四人


もの洗ふうしろより娘(こ)が語りかく町の小鳥屋の子兎のこと


笑ひころげて娘(こ)が寝ねしあと夜半にして思ふばかり可笑しかりしや


(歌集 『水音』 より)

解説
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by hannah5 | 2005-11-27 23:28 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(4)

詩が圧倒されている   


心が
こつんと
突き当たった

じっと見ている
じっと探っている

過去が
薄っぺらくなった

その重みで
詩が圧倒されている
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by hannah5 | 2005-11-27 08:44 | 作品(2004-2008) | Comments(6)

朝が来ないうちに   


夜になると
塵が静かに降りていって
次第に空気が浄化されてくる
喧騒の呼吸が穏やかになる
ちぐはぐな記憶が整頓され始める

夜の空気の中で
置き去りにしてきた自分を取り戻す
声と声との狭間で聞こえなくなっていた心が
冴え冴えとしてくる

朝が来ないうちに
冷たくなってしまった思いを捨ててこよう
悲しみも孤独も夜の静寂(しじま)に埋めてこよう

明日の朝
澄んだ空気を呼び出し
新しくなった生命を迎えるために
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by hannah5 | 2005-11-26 23:20 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

Thanksgiving Day   


遠くにいた家族が帰ってきた
父の顔を見に
母の顔を見に
兄弟の顔を見に
それからお腹いっぱいのご馳走のために
何を置いても帰ってきた

母が作った七面鳥におもむろにナイフを入れるのは
ぎこちなくエプロンをした父の役目
神妙な手つきで肉にナイフを入れ
儀式のように切り分けていく
やがて山盛りの肉が運ばれ
白いところがいいの?
それとも赤身?
と母が訊く

とうもろこしやかぼちゃやストリングビーンズや
マッシュドポテトやスクォッシュやカセロールが回されて
お皿に次々盛り
父が感謝の祈りをささげて
あたたかな食事が始まった

家族と遠く離れているから寂しいだろうと
感謝祭の日になると
誰かがいつも呼んでくれた
家族と同じようにご馳走を食べ
おしゃべりをし
ゲームをしたり
テレビを観たり
静かに静かに日が過ぎていく

戦争をしたり
侵略したり
軍事力を拡大し
アメリカという国は時として脅威をもたらすけれど
Thanksgiving Day はアメリカ人が心寄せ合って
家族の絆を確認し
優しく穏やかに暮らす日

Thanksgiving Day
一人で暮らしたアメリカで
心がいつもあたたかかった日だ

Thanksgiving Day
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by hannah5 | 2005-11-24 23:55 | アメリカ時代(2004-2005) | Comments(1)

主はあなたを忘れない   


主はあなたを忘れない

主のためにした苦労
流した涙
苦しんだ思い
傷ついたこと
孤独と失望

主は何ひとつ忘れない

主のために燃やしたパッション
ピュアな動機
魂への思い
未来へのビジョン
信仰の確信

主はあなたのすべてを覚え
あなたを決して見放さない
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by hannah5 | 2005-11-23 23:46 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

予定   


悲しくなったら泣く予定でいます
涙がこぼれるまでこぼしてしまう予定でいます
大雨になるかもしれません
大嵐になるかもしれません
心が搾り取られてもがれてしまうかもしれません
泣いても泣いてもまだ悲しみは痛いままかもしれません
けれど悲しいと言っている心に素直になろうと思います

覚悟なんかしないでください
困惑なんかしないでください
逃げないでください
佇まないでください
隠れないでください
露(あら)わにしないでください
よくなることなど期待しないでください
悪くなることなど予想しないでください

これが現実ですから
これが未来ですから
晴れた日の翌日は雨なのです
傘はいりません
雨の中を歩いて帰ります
ずぶぬれになりながら
泣けるだけ
泣けるだけ
泣けるだけ
泣く予定でいます
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by hannah5 | 2005-11-23 01:15 | 作品(2004-2008) | Comments(10)

When A Small Voice Troubles Me   


No to all speculations
No to all doubts
No to all hopelessness
No to all ifs and if nots
No to all petty jealousy
No to all controls
No to all unfounded expectations
No to all negative emotions
No to all unreality
No to all loneliness
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by hannah5 | 2005-11-22 23:38 | 作品(2004-2008) | Comments(2)