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さくら さく   


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                          春がくる
                        ひとつ ひとつ
                        たしかめるように

                          淡々と
                       光をこぼしながら
                          花ひらく


サクラが
写真: こーさん
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by hannah5 | 2006-03-30 20:37 | 作品(2004-2008) | Comments(13)

言葉を識ること - 吉野弘の詩を読んで   


こんなふうなひっそりとした大人が
私にはない
普通の生活を送り
普通人の意識をもちながら
心に映った繊細を
冷静に書く大人の目が私には欠けている

いつまでたっても未熟な私は
昔からいつも 大人に憧れていた
大人になったら
大人の悲しみを知った詩が
私にも書けると思っていた

彼は気弱なロマンチストではない
むしろ家族とありふれた日常を送る
一人の夫であり
一人の父親である

彼は高邁な理想主義者ではない
平易な言葉で
淡々と事実と現実を見つめて綴る

彼は厭世主義のニヒリストではない
真面目に生きて
仕事をし
垢にまみれた人間関係の中にいながら
尚 心に透明を保っている

今日 ごはんを食べて
今日 満員電車に揺られて
今日 何かがうまくいったり
うまくいかなかったりしている

言葉を識るとはこういうことだ
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by hannah5 | 2006-03-27 09:35 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

私の好きな詩・言葉(69) 「早春のバスの中で」(吉野 弘)   


まもなく母になりそうな若いひとが
膝の上で
白い小さな毛糸の靴下を編んでいる
まるで
彼女自身の繭の一部でも作っているように。

彼女にまだ残っている
少し甘やかな「娘」を
思い切りよく
きっぱりと
繭の内部に封じこめなければ
急いで自分を「母」へと完成させることが
できない
とでもいうように 無心に。


(新現代詩文庫 『新選 吉野弘詩集』 より)

解説
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by hannah5 | 2006-03-27 00:07 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(4)

あした また   


少しづつ
少しづつ 言葉を積み重ねていく
晴れの日も 雨の日も

少しづつ
少しづつ 思いが深まる
愛するように 恋うるように

人知れず
人知れず 言葉に打たれ
また打たれ 片隅で 

感性というべきか
魔物というべきか
私の中のワタシが
応答し 騒ぎ立ち
捕えられた喜びに
息を吹き返す 何度でも

あした また
出逢いたい
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by hannah5 | 2006-03-26 02:04 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

おしらせです^^   


専門店をはじめました。
詩織の庭 』 といいます。
詩織で時々書いているキリスト教について、少しかしこまって書こうかなと思って立ち上げました。

のんびり更新していくつもりです。

よかったら覗いてみてください。


はんな
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by hannah5 | 2006-03-24 22:55 | ご挨拶 | Comments(4)

出逢い   


ああ やっぱりまた出逢ってしまった
新しい言葉の中の新しい感性に
いや 正確に言えば
私が知らなかっただけのことなのだが
しかし 私にとっては
新しい世界を旅する一歩なのだ

そう こういうことが言いたかった・・・

思考と感覚の起伏を
言葉が丁寧になぞっていく
絹のような手触りの微妙な陰影
細かなひだの間まで映し出す
まるですべての動きを知り尽くしたパートナーのように

言葉は美しく舞い上がる
思いが語られ
感性が次のステップへと押し出す
流れるように
すべるように

言葉の通ったあとから
美しいしらべが聞こえてこないか

私は自分の言葉を忘れてしまう
自分の感性さえも置き去りにしてしまう
それで 気づくのだが
感性というのは
脳みそと腹の間にあるらしい

震えているよ
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by hannah5 | 2006-03-24 22:39 | 作品(2004-2008) | Comments(3)

友というもの   


一生に一人か二人
けんかもせずに 仲良くやっていける人が見つかるようです
急いでいる道でも その人と歩く時間はゆるやかで
志を高くもちながら ありのままの自分がいて
大波が襲ってきているのに 他人事のようで
本音を言っているのに クッションのように受け止め
かっこ悪い生き方も にこにこ笑って見ている
波長が合うかといえば そうでもないようです
けれど今まで
すれ違ったことも ずれたこともありませんでした

共通点は いつまでもどこか未熟なところです
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by hannah5 | 2006-03-23 23:42 | 作品(2004-2008) | Comments(12)

未来へ   


静かに
しかし しっかりと
時の向こうに佇むものがある
手が届くほどの近さにいて
そこにあることがわかるのに
決して姿を現わさない
それは予感というより確信
願望というより事実だ

私は遠慮も慎みもかなぐり捨て
そこにあるものに向かって
尋ね続ける

時はまだか
お前の時を早めよ


誰にも顧みられず
誰にも思われず
忘れられた地球の片隅で
未来が刻々と造られる

私はまた祈り続ける
思いのすべてを込め
しかし 私の思いや願いではなく
神の御心がなされるようにと

時は来る
うちひしがれた心が
希望を取り戻し
再び生きる喜びを見出す時が
必ず来る

待っていたもの
見たかったもの
聞きたかったもの
未来よ ここにやって来い

この両の手にあまるほどの未来が
熱いほど息づいている
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by hannah5 | 2006-03-22 15:31 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

街は。。。   


春めいてきた陽射しの中を
人々が歩く

花柄のスカートをなびかせて歩く子
バギーを押していく若い夫婦
眠りこけている子を乗せて
ママとおそろいの帽子をかぶった少女が
やたらおしゃべりしている
チワワを脇に抱えた彼は
立ち止まってガールフレンドと相談中
花粉症のマスクがいくつも通り過ぎる
半そでのTシャツがやって来て
冬のコートとすれ違う
毛糸の帽子が3つも4つも歩いて行った
コーヒー片手にショーツが闊歩していく
黒のシャツに黒のパンツ
ビビッドに赤のジャケットで決めて
若いパパの胸に抱かれた女の子は
ちょっと疲れちゃったみたい
おそろいのTシャツを着せてもらって
風を切って歩く犬3匹
歩きながらメールを打っているヒト ヒト ヒト
人混みをかき分けるように
自転車をこいでみる人
リュックが行けば リュックが続く
老いも若きも
小さなお尻のかわいいジーンズ
ふくらみ始めたお腹をさすりながら
のんびり歩く妊婦
網タイツのきれいな足がさっそうと行く

街が冬のコートを脱ごうとしている
暗くひきつっていた表情が和らぎ始めた

休日の午後3時

風がいいにおい
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by hannah5 | 2006-03-21 18:01 | 作品(2004-2008) | Comments(10)

無題   


祈りと
みことば

深夜の中で
飢えたもの

エア・ポケットを作って
隠れていたい
神さまと
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by hannah5 | 2006-03-20 23:57 | 作品(2004-2008) | Comments(0)