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ただ静まって   


夜が小さな悲しみを連れてくる
悲しみが波のように寄せては返す

時は歯車を噛み合わせず
一人で黙って進んでいく

私の心は萎えたままだ
季節が私の横をわき目もふらずに通り過ぎる

踏んばっても踏んばっても
心は水のように溶けてしまう

私は黙って
そこにいる主を見上げた

あなたを見上げるとき
私は限りなく小さく弱い

あなたは穏やかな声で
私に語った

   私はお前の苦しみを知っている
   お前の悲しみも知っている
   子よ
   静まって、私が神であることを知りなさい※
   私はお前をいやす神である※※
   時は私の手にゆだねられている

主の声は私の心に
かすかだが確かな力を与えてくれた

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by hannah5 | 2006-07-31 11:14 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

君に   


君と会ったのは
偶然ではないと思う

君と会ったのは
切ない恋をするためだったろうか

君と会ったのは
安っぽい愛情を育むためだったろうか

君は弟のような 兄貴のような
子分のような 先生のような
親友のような とても素敵な存在

それでいて
そのどれもが当たっていないという気がする

君がなぜ現れたのか
君がなぜそこにいるのか

言葉に表わしきれない君が
遠い未来にいるような気がしてしようがない

君を愛することは
嫉妬を超えてやってくる

君はかけがえのない
私の何かになろうとしているのだろうか
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by hannah5 | 2006-07-29 23:51 | 作品(2004-2008) | Comments(8)

感謝♪   


ブログを始めたのはおととしの7月21日。
いつのまにか2年たってました。
始めた時はこんなに毎日詩を書くなんて思ってもみなかったのですが、
続けているうちにハマリましたね(笑)
そう、今ハマッテいるものは?と訊かれたら、ブログと詩と答えると思います。

今だに梅雨が明けなくて、夏はいつ来るのだろー??と思いますが、
うっとうしい梅雨、皆様、どうかご自愛くださいね。

毎日たくさんのコメント、心から感謝しています。
これからもよろしく♪

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                      (上村松園 「菊寿」)

はんな
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by hannah5 | 2006-07-28 11:04 | ご挨拶 | Comments(22)

父の朝   


父が朝食を用意するようになってから
もう三年になる
毎朝八時きっかりに起きる
母がかつてしていたように
玉子をゆで
ピーマンときゅうりを少しずつ切って皿に盛り
母の分はフルーツを皿に盛る
フルーツはオレンジになったり、りんごになったり、バナナになったり
母が食べやすそうなものを考えては出す
自分の分のコーヒーを一杯と
母のために小さめのカップにコーヒーを一杯用意する
パンにマーガリンを塗る
テーブルにそれらの皿を並べたら
寝ている母を起こす
やがて二人だけの静かな朝食が始まる

二人の間に特別な会話はない
父はテレビを見ながら食べているし
母はゆっくり食べている
けれど、母が食べられないでぼんやりしていると
もっと食べろ、どうして食べないんだ
と、すぐに戟がとぶ
母は時々、食べている最中に疲れて横になろうとする
父はそんな母を子どものように叱る

**

父には母のオムツがどうしても替えられない
たまに私が忙しい朝
母のオムツを替えなければならないことがあると
父は眉間にしわを寄せて、少し困った顔をする
オムツを替えている最中にウンコが出たら
あとでどんなに大変だったか報告してくれる
「生きている限り、排便があるのは当然でしょう」
と言っても、父には通じない
「こんなデッカイのが出た」
と、手で形を作ってみせる

「自分の妻なんだから、オムツ交換くらいできてもよさそうなものなのに
なんであんなに大変なんだろう?」
どうもわからないという私に、弟が説明してくれた
「それはね、妻といえども、自分の女だからだよ
女だから、しもの世話はしたくないんだよ」

母は父の女なんだ

なんだかとても不思議な気がした
おいぼれた両親が
今だに男女の生々しい関係をもっていたのかと思った

**

この頃、父の心が揺れている
満足に言葉が出ない母にいらいらすることがある
小さなことですぐ怒るようになった

いつだったか、父が叔父に
「寂しくないですか」
と、訊いていたことがある
叔母が入院したままになっているのだ

介護ヘルパーが母の世話をしている間
じっと見つめている父の姿がとても寂しげだ

**

親戚からお中元にうなぎの真空パックをいただいた
明日は三人でそれを食べよう
父はウィスキーのお湯割で晩酌をするだろう
母はゆっくりとうなぎを食べるだろう
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by hannah5 | 2006-07-27 23:25 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

久しぶりの電話   


私たちはどきどき電話で話す
何ヶ月かに一度
空気が澱んで寂しくなった頃
ふと、思い出したように話をする

二人の間に流れているのは
途切れ途切れの時間
忙しくなったり苦しくなったりしながら
なんとか歩いている

お互いの苦しさを知らないわけではない
泣いても泣ききれない悲しみが
そこにあるのも知っている

親友は精神病の母親を抱えている
私はアルツハイマーの母親を抱えている

私たちの前には
人の意志の力だけではどうすることもできない人生が
横たわっている

私たちにできることはたまにこぼしあうこと
うん、そうだね
と相槌をうちながらぼんやり笑っていること
途切れ途切れの時間の合い間に
とりとめもない話をすること

私たちは上手に生きられないまま大人になった

時間が優しく過ぎていく
私たちが初めて出会ったあの頃から
ずっと変わらずに
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by hannah5 | 2006-07-25 23:48 | 作品(2004-2008) | Comments(9)

私の好きな詩・言葉(80) 「He Never Sleeps」 (Word and Worship by Don Moen)   


When you’ve prayed every prayer that you know how to pray
Just remember the Lord will hear and the answer is on its’s way
Our God is able, He is mighty, He is faithful

And He never sleeps, He never slumbers
He never tires of hearing our prayer
When we are weak, He becomes stronger
So rest in His love and cast all of your cares on Him

Do you feel that the Lord has forgotten your need
Just remember that God is always working in ways you cannot see
Our God is able, He is mighty, He is faithful


「主は決して眠らない」

あなたがすべての祈りを尽くして祈った時
覚えておいてほしいことがある
主はあなたの祈りに耳を傾け
その祈りに答えようとしておられることを
私たちの神は能力のある方
全能な方
忠実な方

主は決して眠らない、決してまどろまない
主は私たちの祈りに聞き飽きることはない
私たちが弱い時、主は強い
だから主の愛の中に休み
あなたの重荷をすべて主にゆだねよう

あなたは主はあなたのことを忘れてしまったと
感じているだろうか
それなら、覚えておいてほしいことがある
主はあなたには見えない所で働いておられることを
私たちの神は能力のある方
全能な方
忠実な方
(日本語訳 by はんな)

ドン・モーエンHiding Place より)
ドン・モーエン)(ゴスペルTV)

もう一曲
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by hannah5 | 2006-07-24 23:58 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(4)

ある日の詩   


詩は一番ではない

けれど、私にとって
詩は自然に流れてくるもの

今まで出遭ったものの中で
一番波長が合うもの

真面目に不良ができる
最高のエクスタシーだ

喜怒哀楽に平等な場所が与えられている

脳細胞に心地よい風が吹いている

生まれるべくして生まれた小さな生命が
言葉という媒体を着せられている

書く動機や理由は後天的に与えられた
存在意義のために
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by hannah5 | 2006-07-23 23:27 | 作品(2004-2008) | Comments(5)

ごはんを一緒に食べよう   


どうしても必要なものは一つ
いや二つ

おいしいごはんと
ごはんを囲む笑顔があればいい

その二つがあれば
どこへ行っても大抵生きていける

気持ちが通じなくなったら
ごはんを一緒に食べるといい

生きているのがつらくなったら
ごはんを一緒に食べるといい

ごはんを一緒に食べていると
人と人との境目がほつれてくる

しまいには境目があることさえ
わずらわしくなってくる

そのうちに空気がまるくなって
あたたかさがリアルになってくる

ごはんが一緒に食べられる人は
信じられる人だと思う

今日も明日もあさっても
ずっといつまでも
ごはんを一緒に食べよう
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by hannah5 | 2006-07-21 23:56 | 作品(2004-2008) | Comments(10)

男友達   


どんなに好きになっても
いつか別れることになれば
その先は二度と会うことができない
音信不通になる
それが恋の運命というものだ

けれど どうやら
君とはそんな運命にはないらしい
好きという気持ちが溢れそうになると
それを察した君が
ふっと冷たい風を送ってくる
その途端に
溢れた気持ちがしゅんと小さくなる

ソーメンを茹でる時
びっくり水というのがある
湯が沸騰して鍋から溢れそうになると
一滴の水を差す
それまで溢れそうになっていた湯が
一滴の水にびっくりしてしゅんと平らになる
君が送る冷たい風は
まるでソーメンのびっくり水のようだ

それでもなんだか面白くないから
せめて音信不通になろうと思って
君にさよならを言いかけるのだけれど
気持ちを察した君が
先回りして消えようとする私の前に立ちはだかる

結局
君と私とは 少し離れた所にいて
いつまでもつながっているらしい
少し遠慮しながら
少し緊張しながら
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by hannah5 | 2006-07-20 23:56 | 作品(2004-2008) | Comments(18)

空に舞う   


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                    私たちはまた飛び立とう
                    安らかに 心広げて
                    空の想いのただ中に

                    空が私たちを駆け抜ける
                    まっすぐに
                    たった一つの呼吸となって

                    空に舞う
                    空に抱かれ 大らかに
                    時の彼方へ誘われるまま



花の国へ
写真: akisuke さん、ありがとう♪
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by hannah5 | 2006-07-19 18:33 | 作品(2004-2008) | Comments(2)