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詩と思想   


10月号の詩と思想で、拙作「父という」が佳作でした(海埜今日子選)。
入選したりしなかったり、上がったり下がったり、なかなか上昇しませんねー。

昨日の詩の教室で、
「加える物を加えて、もう少し内容を膨らませること」が私の今後の課題だと言われました。
きれいにまとまりすぎるとも。
はい、これはよく言われることです。
美しく透き通ったデザートではなくて、どんとくるおかずのような作品を書けばいいのかなと
目下考え中です。

詩は文学の中でマイナーなジャンルですが、
どうしてどうして、詩ひとつとってみてもかなりむずかしいし、
簡単にやっつけることのできないタフなヤツです。

とはいえ、あんまり力みたくないのも事実。
私の前を行く現在活躍中の大勢の先輩たちの仕事ぶりを拝見しながら
こんなところで小さくまとまりたくない、まだまだはじけるゾと思っています。
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by hannah5 | 2009-09-28 15:54 | 投稿・同人誌など | Comments(3)

La Voix des poètes (詩人の聲) ~ 野村喜和夫さんの朗読会   


9月25日(金)午後7時より、京橋のギャルリー東京ユマニテで野村喜和夫さんの朗読会がありました。天童大人さんプロデュース。

ギャルリー東京ユマニテでは現在、池田龍雄さんの作品(ドローイング、立体)が展示されており、その前衛的な作品群の中で野村喜和夫さんの詩が読まれ、期せずして言葉と絵という芸術作品のコラボレーションが生み出されました。

簡単な挨拶のあと、「(骨のカントー、肉のカントー)」という作品を朗読。無駄を排して、一気に野村喜和夫ワールドに突入しました。その後は「(ある日、突然)」、「会陰讃」など7篇の詩が次々と朗読されました。

朗読者によってはバックミュージックを入れたり、映像やダンスとコラボしたり、さまざまな試みがなされるようですが、私はこういうふうに他に何も入れず、言葉だけを立ち上げる朗読も好きです。(池田龍雄さんの絵がありましたが。)そこには言葉のもつ力と言葉から紡ぎ出される世界が広がり、言葉とじかに対峙している感じがあるからです。野村さんが淡々と作品を読まれる中、私という個人が一人、野村喜和夫ワールドに没入する感じがして、夕べは静かな感動がありました。

朗読に関しての考察を、野村さんがご自身のHP(「今月のエッセイ」をクリックしてください)で書かれているので、読まれると参考になるかと思います。

野村喜和夫さんのHP: POESIE
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by hannah5 | 2009-09-26 15:10 | 詩のイベント | Comments(0)

ムジカマジカ ~ 葛原りょうさん朗読ライブ   


9月22日(火)午後7時半から、葛原りょうさんの詩と短歌のリーディングライブがありました。場所は吉祥寺のライブハウス曼荼羅

今年4月に吉祥寺のライブハウス曼荼羅を拠点にして開始した「ムジカマジカ」は、今回で3回目だそうです(1回目は4月27日、2回目は5月25日)。ピアニストの伊藤愛さんを迎えて、3月11日に朗読ライブユニット「ムジカマジか」を結成。その後、バイオリンの山本美嶺さんが参加、さらに今回、ドラムのまぁびいさんが加わって、「ムジカマジカ」は本格的に出発しました。4月のライブでは立ち見も出る盛況ぶりだったとか。今回は立ち見こそ出ませんでしたが、店内いっぱいの観客でした。


【プログラム】

<一部>
夢 祈り (魔女の宅急便 母さんのホウキ)
鉱石 (風の谷のナウシカ 風の伝説)
短歌 (Vガンダム 眠りの森の妖精たち)
心のソネットより2篇 (ジャイアントロボ 幻夜の怒り)
チョコレイトの夜 (聖剣伝説 ラストダンジョン)
曼荼羅晩夏 (リベルタンゴ)

<二部>
HUMAN LOST 道化の華 (追憶)
朝を呼ぶうた (アディオスノニーノ)
冬のモノローグ (壁と老人とひまわり)
短歌連作 (想いの届く日)
人間失格心頭滅却 (砂漠に住むおかしな男)
永遠のカノン (ジャイアントロボ エンディングテーマ)


                            ******

前回まではどこか痛々しげで辛そうな感じがありましたが、夕べ見た葛原りょうさんは一つ何か吹っ切れたようで、全体の構成もプロの音楽家を加え、少し肉付きがよくなった印象をもちました。特に2部はりょうさんとまぁびいさんが白と黒のパンツ、2人の女性が白いドレスとセンスアップされていて、視覚に訴える効果がありました。また、2部後半はユーモラスで軽いノリの作品を朗読、それまでの悲しくて辛い人生の絶叫から一歩外に出た感じで、安心して聴くことができました。

10月には飛び入り朗読ライブ、11月にはデュオライブと、これからもライブ活動を続けていくそうですし、来年には総合文芸誌「ムジカ」が創刊されるということで、少しずつ幅を広げていくりょうさんが見られそうで、楽しみにしています。

葛原りょうさんのプロフィール
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by hannah5 | 2009-09-23 14:28 | 詩のイベント | Comments(2)

私の好きな詩・言葉(136) 「海の家族」 (中村 純)   


海の家族


そのとき海の匂いがした
ぷらんくとんをたくさん含んだ
いのちをはぐくむ海
もう一度 大波が寄せれば うまれる
呻きの向こうで 高波のしぶきが飛翔した

「もう一度!」
叫ぶ助産婦たちの声にあわせて
私は波打ち際に 思い切り走って
君を迎えに行ったよ

私の軀は破れて裏返り
大量の海水がざぶんと押し寄せ
君は打ち上げられた

海水の匂いのする君は
私のはだかの胸にうつぶせにされて
やがて首を少しあげ
薄目をあけて 世界を見渡した

「パパとママのところに来たのね」そう言うと
「えっ えっ」とちいさな声をあげ
乳房をさがし始めた

やわらかなくちびると髪
うまれたてのいのちの
はだかの美しさよ

彼岸から此岸へ くらい海を渡って来た君
私は身二つになり もう一度うまれて
はじめて パパとさんにん
海の家族になった

このまま さんにんぽっちなら ずっと幸せだね
やわらかなエゴイズムに
ゆらゆらと心地よくゆれる舟
くらい海を超えて
もう一度 世界に素足で降り立ってみよう

世界と和解した夜


(中村純詩集 『海の家族』 より)

もう一篇
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by hannah5 | 2009-09-21 23:41 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(0)

「カタリココ」 ~ トークと朗読会   


9月19日(土)午後8時から、池袋にあるブックギャラリー・ポポタムで小池昌代さんのトークと朗読がありました。案内役は写真家で小説家の大竹昭子さん。

会場となったブックギャラリー・ポポタムは池袋駅から歩いて10分ほどの静かな住宅街にありました。入り口に近い部屋では絵本の販売をしていて、その奥が画廊になっています。画廊では小池昌代さんのドローイング(ペン、墨、絵の具などによるドローイング)が展示販売されていて、朗読会のあった19日は最終日でした。

定員20名のところを申し込みが多かったため40名にふやしたそうですが、それでも立ち見が出るほどでした。私も立ち見でしたが、すぐ隣で杉本真維子さんも立ち見で聴いていらして、ちょっと緊張しました。

トークは大竹昭子さんからの質問に小池昌代さんが答え、合い間に小池さんが自分の詩を朗読するという形で進められました。所々、大竹さんが大竹さん自身の執筆の経験やエピソードなどを交えながら深いところまで質問し、それに対して小池さんが考えたり賛同したり、詩人としてだけではなく、小説家としての小池さんの素顔を知ることができて、かなり興味深かったです。

私自身は小池さんの初期の頃の詩が好きですが、最近では詩よりも小説に力を注いで執筆していらっしゃるようです。そのせいか最近の詩は言葉も多く、初期の頃の詩のように短い言葉で詩を書くことがなくなられたようです。小池さん自身、もうあの頃のような詩は書けないと言われていました。小池さんの初期の詩のファンとしては、これはちょっと残念だなーと思いました。

会場では小池昌代さんの 『通勤電車で読む詩集』 と大竹昭子さんの 『図鑑少年』 を買い求めました。おまけに小池さんのドローイングの描かれたクリアフォルダーをいただきました。

小池昌代さんプロフィール
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by hannah5 | 2009-09-20 17:54 | 詩のイベント | Comments(0)

想う   


しらじらと痩せてしまったあの人の骨の
ほそぼそとした中心を
一心に見つめる

しろくて優しいいのちがすっくすっくと流れている
風にたたかれても折れないしらじらとした骨を
手に持ったり
胸に抱いたりしながら
カラン
 コロン
とたたいてみる

つめたい風が吹いてきて
骨の髄をひんやり冷やしていく
すると あの人は
ちりちりとした世界を脳裡に焼きつけ
骨の髄いっぱいに思いを書きつけていった

カラン
 コロン

あの人に肉は似合わない
だからあの人は肉を身につけないことにしている
それでも気が変わることがあるらしく
しばらく肉を見つめ
ひょいと身に纏ってみたりもする

たまにはわたしも肉を愛でてみたくなる
あの人の肉を手にとり
隅々までくまなくなでまわし
重みを握ってみたり
厚みをかじってみたりする

わたしたちは案外もろくて
そんなことで安心している
そのうちもう少し強くなったら
骨をかき抱いて
はっし、はっし、と
火にくべてみようか


(詩と思想9月号詩作品掲載)
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by hannah5 | 2009-09-16 12:25 | 投稿・同人誌など

現代詩の合評会 ~ みんなで読み解きをしてみよう その3   


9月13日(日)、秩父のポエトリーカフェ武甲書店で現代詩の合評会がありました。講師は光富いくやさん。

合評会のメニューは正午のランチからスタート、午後1時から現代詩の読み解き、その後、参加者の作品の合評会が行われました。参加者は5名(初参加2名、初回から続けて参加3名)でした。

メニューA: 現代詩の読み解き

今回は光富さんが自分の作品「平野」と「岬」を朗読し、解説した後、参加者が作品について意見と感想を自由に述べ合いました。両作品とも4行詩の短い作品ですが、読み手にさまざまな思いを抱かせる作品で、活発な発言がなされました。

メニューB: 参加者の作品の合評会

現代詩の読み解きの後は、参加者の作品5篇の合評会でした。初めに参加者が自分の作品を朗読、その後光富さんが作品の解説と感想を述べ、参加者が自由に意見を述べ合いました。途中から参加者の作品朗読、全員による意見交換、その後、光富さんが解説と感想を述べるという形に変えられました。作品は石川厚志さんの「が ないからだ」、はんなの「夜の間に機を織る」、したらきよしさんの「親父の背中 背中の親父」、堀口恵子さんの「手のひら」、Taskeさんの「無言の子供の瞳」でした(合評順)。最後に再び光富さんが自分の作品「バラ線」を朗読し、解説を延べた後、参加者が意見や感想を述べ合いました。

合評会の後は詩や詩作についてのそれぞれの思いや質問、疑問など、自由な意見交換がなされました。


                       ****************************


「現代詩の合評会~みんなで読み解きしてみよう~」は今回で3回目ですが、常連になった参加者と少し緊張気味の初参加者がそれぞれの作品を持ち寄り、作者の世界観や思いを語り合い、作品の背後に広がる世界を皆が平等に知る醍醐味は詩の合評会ならではのものだと思います。1篇の詩の前では誰もが平等であり、合評会はさまざまな社会的立場や背景に影響されずに参加できます。

講師の光富さん、武甲書店の坂本さんご夫妻、参加者の皆様、おつかれさまでした。今回も楽しかったです。

光冨いくやさんのプロフィール
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by hannah5 | 2009-09-14 13:24 | 詩のイベント | Comments(0)

いちまいずつ   


少しだけ
わたしが出ていって
少しだけ
あの人が出ていって
縄目模様が
ゆうらりこ ゆうらりこ
かわるがわるにできていく

編みこまれたわたしは
透明なうす桃いろの霞の中で
ぼんやり突っ立っている
あの人は平たくなったり明るくなったり
しゅん、と縮んでしまったり

縄目模様をほどいてみると
わたしのいちまいがそのままあって
あの人のいちまいがそのままあって
わたしのいちまいは
たたんだりしまったり出したり伸ばしたり
あの人のいちまいは
縮めたり折ったり広げたりゆるめたり

しゅるしゅるっと炭酸を注(つ)いで
泡の中で溶けてしまうわたしは
溶けてもいいよ春いちまい
と思うのだけれど

泡があふれて溶けだすわたしは
わたしなりのいちまいを
ふわふわと炭酸の中で広げてはたたみ
たたんでは広げ
あの人なりのいちまいが
あふれつづける泡の中で溶けもせずに
ゆるめたり折ったり
折ったりゆるめたりしているから
ぽんぽんとはたいてもういちど初めから
あふれつづける泡の中で
わたしなりのいちまいとあの人なりのいちまいを
いちまいずつ

(詩と思想9月号入選)
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by hannah5 | 2009-09-12 23:05 | 投稿・同人誌など

ABBA   


二十代の頃、イギリスに留学していたことがあり、
下宿先で毎日ラジオから流れていたのがABBAの"Dancing Queen"でした。
何気なく毎日耳にしていたこの曲が誰の曲かわからず、
ABBAの曲だと知ったのはずっと後になってからです。



今日はなんとなく聴きたくなって
しばらく聴いていました。
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by hannah5 | 2009-09-10 14:49 | Music | Comments(2)

Just As I Am   


たまには Eden's Bridge でも。


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by hannah5 | 2009-09-08 23:38 | Music | Comments(0)