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しわもなくしらじらと広がって   


からだの中に
● もう帰らなくちゃ
というアラームがついていて
一時間おきに鳴る
アラームが鳴るたびに 反射的に帰りたくなるわたしは
それが止め忘れたアラームの古い癖なのだと把握できなくて
何度も止めなければならない

アラームが鳴ると
からだじゅうの細胞がびくんびくんといっせいに反応して
まるでこれから本当の勝負だといわんばかりに行儀よく並び
敬礼!の姿勢になる

敬礼!のあとは
からだじゅうの細胞が一目散に駆けだそうとするから
オイ!と上から押さえるようにして細胞たちを制止する

細胞の一つが新発見でもしたように
あ、そうだね、と言う
間髪を入れずにいっせいに振動していく
あ、そうだね、
 あ、そうだね、
  あ、そうだね、
   あ、そうだね、
     あ、そうだね、
      あ、そうだね、
       あ、そうだね、

納得してくれたんだね、
すっかり安心しきってよそ見して歩いていると アラームがまた鳴る
● もう帰らなくちゃ
それで同じようにからだじゅうの細胞が反射的な反応をして
いっせいに並びはじめる

思いだしてみて、
時間がひろびとと広がっていて
制限もなければ引きずるものもなければ心配することもなければ
時間の調整をして細い時間のわずかな隙間を見つけて
薄く押しつぶした時間を無理やり押しこむ必要もなければ
たとえようもなくしらじらと広がっている時間に気兼ねして
もう帰らなくちゃ、
なんて思う必要もないんだから
きょうはしわがまっすぐ伸びているから
うしろを振り向かずに歩けるんだよ

● もう帰らなく・・・・・
言いかけた言葉を飲みこんで

あ・・・・・うん・・・・・
 あ・・・・・うん・・・・・
  あ・・・・・うん・・・・・
   あ・・・・・うん・・・・・
    あ・・・・・うん・・・・・
     あ・・・・・うん・・・・・
       ・・・・・・・・・・・・・・・
                  ・・・・・

                *

細胞たちが不安げな面持ちで
手持ち無沙汰に揺れている
ようやく定位置に落ちつきはじめた細胞たちを眺めて
しらじらと広がっている時間を固定させる
(手元が少しぶれる)
(足元が少しぶれる)

さんざん圧縮して限界に達したところでさらに圧縮した時間と
呼吸を吸いあげるたびに幾度もつぶれそうになって
重石の下から押されたまま出なくなった声があって
それらがいつ何時しらじらと広がっている時間を剥ぎ取って
永久に消し去ってしまうかわからない

時間が不慣れに悠々と支配しはじめている
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by hannah5 | 2009-10-30 18:01 | 作品(2009~)

必殺技にゃ!   


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                   勝負にゃ!
 

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                   後ろ足蹴り!


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                   かぷっ!


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                   こんにゃろ!


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                   まいったか!


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                   ボクの勝ち!


                   本日のメインイベントにゃん!

こっそり
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by hannah5 | 2009-10-29 19:54 | 猫かわいがり | Comments(3)

詩と思想   


詩と思想11月号で、拙作「長い詩」に佳作をいただきました(井元霧彦選/海埜今日子選)。
選者のお二方には、この作品は詩について書いたものと受け取られたようですが
実は詩について書いたのではありませんでした。
そのことを読んでいただけなかったことがちょっと残念だったなと思います。
とはいえ、そのようにしか取れないように書いたのは私ですし、
あながち読み手の責任ばかりとは言えないでしょう。

読み手に作品の真意が伝わった方がよいのか、
それとも作品の真意が伝わらなくても気にしなくてよいのか、
いまだに悩みます。
もし読み手に作品の真意が伝わらず、どのように解釈されてもかまわないなら
合評会や研究会やワークショップなど必要ないかもしれませんね。

とはいえ、拙作を佳作に選んでくださったお二人の選者の方には、感謝申し上げます。
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by hannah5 | 2009-10-28 12:34 | 投稿・同人誌など | Comments(0)

雄弁が泣かないうちに   


目が
爆弾のように大きくなり始める午前二時
窪みから落ちてしまいそうな目の玉を抱えて
生まれてきそうだなんて
窪みの隙間から
ごろりんごろりんと落ちてくる やさしい音色よ

ちょうどそれは
爆弾と炸裂が交代する時間で
沸き立つような閃光が開く瞬間の
こことこことここと

あだ花で終わってしまわないうちに
ひと粒ずつつまみあげては貼りつけていく

黙っていてはいけないのです
昼間はさんざん黙っていましたからね
活発に喋り始める今こそ
雄弁がミルクいろしてうつくしく

それにしても知っていましたか
目の玉って意外に大きい
一回転、
二回転、
三回転、
廻るたびに大きくなるらしく
きつくなる窪みから
転がっていってしまいますよ よく注意していないと
そうしたらせっかくつまみあげて貼りつけたのに
雄弁が泣きますよ

-早く引きずり出しておくれ
-早く引きずり出して食べておくれ

小さな胸が張り裂けそうに口をあけている
午前三時が過ぎ午前四時が消えるころ
我慢できなくなった目の玉が
煙をもくもく吐き出して
隙間をつぶしそうになる

やっと我に返ったわたしは
鬼のように追いかけて
粒を拾っては数珠つなぎにしていく

(新現代詩8号所収)

新現代詩合評会
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by hannah5 | 2009-10-26 23:45 | 投稿・同人誌など

みーにゃ・いん・ばすけっと   


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バスケットの真ん中に出ているのはしっぽ。
ちっちゃなコアラのぬいぐるみを子分に連れ込んで
中で格闘しているのです。
放っておくと、この中で
み~つけた!こんにゃろ!つかまえるぜ!かぷっ!
がさっ、ごそそ、がさっ、ごそっ。
いつのまにかバスケットは
部屋の反対側まで移動してました(笑)

ちっちゃな男の子のパワフルな格闘が
延々と続いています。
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by hannah5 | 2009-10-24 20:06 | 猫かわいがり | Comments(2)

やんちゃで甘えん坊のリトル・ボーイ   


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生後2ヶ月のオスのキジトラ。
詩人の佐藤恵さん宅から、夕べ家に引っ越してきました。
(佐藤恵さんのブログにかわいいみーにゃの写真が出ています。)
猫は飼ったことがなかったので、私でも大丈夫かな~と思いつつ飼うことに決めました。

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物怖じせず、初めての家なのにあっちこっち探検して回り、
ごはんをちゃんと食べ、水をごくごく飲み、ウンチを上手にして、
それからなんとなく私の回りを遠慮がちにうろうろして
足の先をちょんちょんとつついたり、
私の横におすわりしたり、
次第にそばまで来て、
やがて足の下の方で眠ってしまいました。

捕まえられることは苦手。
でも、甘えることは大好き。
今は私のひざの上で、のび~っとねそべってます。
名前はみーにゃ。

仲良く楽しく暮らそうね。

+
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by hannah5 | 2009-10-20 13:54 | 猫かわいがり | Comments(4)

新現代詩   


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新現代詩(新現代詩の会)8号が出ました。
今回は「雄弁が泣かないうちに」で参加しました。

新現代詩は参加作品の合評会を必ずしているのですが
私はいつも他の用事と重なり、参加できていないんですよね。
今回も10月25日(日)に合評会があるのですが、
行けなくて残念。

それにしても、私の作品、そろそろもう少し膨らみとか内容とか
なんとかしなければならない段階に入ってきたのですが、
なかなか上がらず、どこかで停滞している気がします。

(画像は、携帯修理中につき、代用の携帯で撮った写真なのでかなりピンボケですみません。)
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by hannah5 | 2009-10-18 20:25 | 投稿・同人誌など | Comments(0)

Get Back   






いいよね、これ。
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by hannah5 | 2009-10-15 22:54 | Music | Comments(0)

詩とアートのコラボレーション展   


今日は午後から横浜詩人会主催の「詩とアートのコラボレーション展」に行ってきました。場所はかながわ 労働プラザ(Lプラザ)のギャラリー。開催は本日まで。

総勢26名の横浜詩人会の会員による詩作品と絵画や写真、ドローイング、オブジェ、書などとのコラボ展で、平面的になりがちな詩が他の芸術作品と合わされて、立体的な世界が醸し出されていました。みつとみさんの作品「bird」は、港を舞うかもめの写真と「バードシリーズ」の中のフレーズが組み合わされたもので、作者の雰囲気そのままの静かなたたたずまいで置かれていました。


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携帯で撮った写真があまりきれいに撮れず、みつとみさんの作品の写真はほとんどぴんぼけでごめんなさい、会場の写真だけを置いておきます。
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by hannah5 | 2009-10-10 19:11 | 詩のイベント | Comments(0)

関わり   


切れてしまったら
血が出る
大量に たぶん

繋がっているうちは
突き抜けて
もみあい押し合い
ころがしていくと
つややかな弾力あるものができる
味のある たぶん

ぶ厚い蓋がかぶさっていて
その下には濁った水
蓋に穴をあけて
濁った水を出すのは
あの方の役目
わたしではない たぶん

わたしたちは
美味しいものを食べるために
生まれてきたのではなかったか
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by hannah5 | 2009-10-09 23:00 | 作品(2009~)