<   2009年 11月 ( 13 )   > この月の画像一覧   

現代詩の合評会 ~ みんなで読み解きをしてみよう その4   


11月29日(日)、光冨いくやさんによる現代詩の読み解き会が秩父のポエトリーカフェ武甲書店で行われました。

前回まではメニューの中にランチも含まれていましたが、今回はランチなしで午後1時15分からスタートしました。参加者は5名、初参加の方が1名ありました。

メニューA: 現代詩の読み解き

今回は文月悠光さんの「ファミリーポートレイト」を読みました(この作品は狼+17号に収められています)。初めに光冨さんが作品を朗読、解説を加えた後、参加者全員が作品について自由に意見を述べ合うフリートーキングが行われました。文月さんの作品は言葉に力のある読み応えのある作品ですが、散文詩に戸惑う参加者もあったようで、全体的に少し消化不良気味だったのが残念でした。

メニューB: 参加者の作品の合評会

その後は参加者の作品の合評会でした。初めに参加者が自分の作品を朗読、その後全員のフリートーキング、最後に光冨さんが作品の解説と感想を述べました。作品ははんなの「しわもなくシラジラと広がって」、浅見和代さんの「ひとり」、堀口恵子さんの「最後の記憶」、したらきよしさんの「柘榴のメルヘン」、石川厚志さんの「パーラー」でした(合評順)。


                       ****************************

今回で4回目になった「現代詩の合評会~みんなで読み解きしてみよう~」ですが、新しい作品に向かう時の緊張感と作品の背後に広がる作者独自の世界観との出会いは毎回とても魅力的です。

ところで、前回読んだ石川厚志さんの作品「が ないからだ」は、詩と思想新人賞の候補作品として第一次選考を通過した作品でした。惜しくも新人賞は逃がしましたが、私たちが合評会で読んだ作品が賞の候補作品に挙げられたことは大変嬉しく思いました。

講師の光冨さん、武甲書店の坂本さんご夫妻、参加者の皆様、おつかれさまでした。今回も充実していました。

光冨いくやさんのプロフィール
[PR]

by hannah5 | 2009-11-29 22:50 | 詩のイベント | Comments(0)

詩と思想   


詩と思想12月号で、拙作「灰いろの眼」に佳作をいただきました。(井元霧彦・海埜今日子選)

お二人の選者が選ばれる作品の傾向はしばしばまったく異なるのですが
だから、海埜今日子さんが選ばれても井元霧彦さんは選ばれないことがよくあり、
あるいはその逆もしかりで、しかし評の内容はともかく、前回に引き続き、
お二人から佳作をいただいたことはとても嬉しく思いました。

音楽でいえば、シプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris)のピアノのしらべのような
美しい旋律の作品が書きたいですね。
[PR]

by hannah5 | 2009-11-29 00:47 | 投稿・同人誌など | Comments(0)

階段   


わたしが上っているのは
この階段
知らない街の知らない空間にある
急勾配と平坦が混ざりあい
地図で見つけるのがむずかしい階段
初めて感じる足の感触の途切れ途切れ
階段を上ったらどこへ行く?
いつまで上っていればいい?
途中から引き返してもいいですか

急勾配の途中で突然現れた平坦は
小さな光の中にあって
ゆるゆるとした気分を漂わせ
少し息継ぎをして
少し日干しをすれば
足の感触がまだ続いていく

(期待が少し)
(戸惑いが少し)

そういえば平坦な階段の途中で
白昼夢を見たけれど
戸惑いも期待も感じさせないごくありふれた日常の
ごく地味な面持ちだけが現れて

見いだすことも
見いだされることも願わず
きのうときょうの境目で息をしている脈拍が
濃く薄く濃く薄く
刻みながら流れている

痛かった急勾配が少しだけやわらいで
少しだけ先が明るくなり
肺が徐々に膨らんで
空気が送りこまれ送りだされる
その瞬間にかすかにひび割れる音がして
膨張した肺の中から
湿った夢がひとつ ひらひら
羽が生えて飛んでいった

階段をまた上る
急勾配の続く上へ
もしかしたら 粉砕した砂糖菓子の降りつもるてっぺんに
息を切らして やっと立つのかもしれないけれど


(狼+17号所収)
[PR]

by hannah5 | 2009-11-28 23:40 | 投稿・同人誌など

いてっ!(*_*)   


b0000924_1815225.jpg


今日は猫3種混合ワクチン接種の日。
初めてキャリーバックに詰め込まれ自転車のかごに乗せられて病院に連れて行かれた時は
行く途中ずっと、みゃ~~みゃ~~みゃ~~と鳴きわめいていましたが、
今日は少し慣れたのか、2回だけみゃ~と鳴いて、あとはおとなしくしていました。
体重も1.92KGに増えました。
よしよし^^

わんぱく坊主の甘えん坊クン、立派なオトナネコになるんだよ。
[PR]

by hannah5 | 2009-11-28 18:02 | 猫かわいがり | Comments(0)

言い訳   


黙っていればよかった

あたためられて上昇していく気球のように
熱せられていく空気を
じっと抱えていることができなくなって
そうかい、
と言って手放してしまった

それでやめておけばよかったのだけれど
熱い息を吹きかけたから
静かなはずだった現実は
熱に浮かれた非現実に変わり

あの日から落ち着きをなくしたまま
騒々しい心が
起き上がっては挨拶していくのを見つめている

ねえ、覚えてる?
初めて等身大の姿が鏡に映って
なんだか落ち着かないけれど
自然体で呼吸できる、ああ、これね、と
からだの一番奥深くでうなずいているものだった

黙っていればよかったのかもしれない

人はいつかどこかで
自分が創られた言い訳に
戻っていかなければならない日がある

連綿と続いていく時間の中に
木の根のように張っているもの
それに行き当たったら
ひたすら饒舌になるしかないね


(狼+17号所収)
[PR]

by hannah5 | 2009-11-22 17:47 | 投稿・同人誌など

日本の詩を読む   


「日本の詩を読む」と題して4回にわたり野村喜和夫さんが講義されることになり、昨日はその第1回目でした。場所は池袋にある淑徳大学サテライトキャンパス。講義の内容とスケジュールは以下の通りです。

11月20日(金) 吉岡実
12月 4日(金) 鮎川信夫
12月11日(金) 田村隆一
12月18日(金) 谷川俊太郎
* いすれも午後7時~8時30分

早稲田大学でも講義されていて、常々野村さんの講義を聴きたいと思っていたのですがなかなか機会に恵まれなかったので、夕べはとても興味深く楽しかったです。夕べ読んだ作品は吉岡実の「静物」という詩。最近は詩論や詩学ばかり論じられ、詩そのものを読む機会が減っているので詩を読みましょうと言われて、「静物」の作品をじっくり読みました。ふだん著書や詩集の中でしかお目にかからず、たまに朗読会に行っても離れて聴いているだけなので、直接野村さんに質問したりお話することがありませんでしたが、夕べはここぞとばかり(ミーハー的私が炸裂したし)いろいろ質問しました。(阿部定事件まで引っ張り出してきて、受講生の方たちから顰蹙を買ったかもしれなかったです。)野村さんからは打てば響くように答えが返ってきて、そういう質疑応答のやり取りが好きな私は大満足でした。

講義の後は思いがけず皆で食事でもというお誘いを受け、仔猫が待っているから講義が終わったら一目散に帰ろうなんていう気持ちは吹き飛んでしまい、ほいほいと野村さんの後にくっついて1階のライオンに行きました。気さくにいろいろお話してくださり、真面目な話からややエロっぽい話まで、丁寧に私たちにお付き合いくださり、本当に楽しかったです。

次回は12月4日。夕べの講義で用意された吉岡実の作品を全部読めなかったので、鮎川信夫は見送り、引き続き吉岡実の作品を読むことになりました。次回読む作品は「タコ」と「薬玉」です。

野村喜和夫さんのプロフィール
[PR]

by hannah5 | 2009-11-21 13:43 | 詩のイベント | Comments(0)

コメントに関するおことわり   


コメントは最近までどなたにでも書いていただくようにしていましたが、
個人的に面識のない不特定多数の方たちとのやり取りは卒業いたしましたので、
承認制に変更させていただきました。
従いまして、リンク先のブログやHPを持たずにハンドルネームだけで書かれる方のコメントには
お答えできませんので、悪しからずご了承ください。


はんな

追伸。
承認制になってもなお書き続けるあなたへ。
コメントがゼロだから気の毒だというのは余計なお気遣いで、無用です。
以前、あまりにコメントが多くて、疲れてしまった経緯から、なるべくコメント欄をなくす方向できました。
本来、詩の作品にコメントは書いて欲しくないのです。
それでコメント欄を閉じました。
それと、どこの誰かリンク先も入れず、ハンドルネームだけでコメントするのは失礼だと思いますよ。
あなたは誰ですか?
普通の社会なら、せめて住んでいる場所とか趣味とか、自分が誰なのか知らせるでしょう。
そういうことを一切知らせず、書き続けていただいても返事のしようがありません。
この件に関してはこれで終わりにしたいと思います。

尚、仔猫のことを書くのは、
仔猫がかわいいからというより、
仔猫をくださった方たちへのご報告(みーにゃはこんなふうになりましたよ、みたいな)です。
[PR]

by hannah5 | 2009-11-21 13:30 | ご挨拶

猫かわいがりだよん♪   


少し前の寝方
b0000924_2251727.jpg


今日の寝方
b0000924_2252738.jpg


今日は寒いので、みーにゃは1日あんかにへばりついてます。
ぬるめのあんかにブランケットを巻いて置いたら
寒い時はずっとそれに乗っているのですが
今日は特に寒い日でえさを食べる時にちょっと降りて、またへばりつき
夕方遊ぶ時にちょっと降りて、またへばりつき
あとはずーーーっとへばりついたまま
時々目が覚めると、ぼけら~としてます。
[PR]

by hannah5 | 2009-11-17 22:52 | 猫かわいがり | Comments(2)

長い詩   


 とてつもなく長い詩を読んでいる。始まりは顕微鏡で見なければわからないほど小さく、どの季節に属していたのかも定かでない。偶然に偶然が重なってその詩を読み始めたのだけれど、初めの頃は燃えつきの悪い炭みたいに発火するのに時間がかかった。なぜ時間がかかったかといえば、長い詩なんて退屈極まりないというのが今まで読んだ大方の長い詩の印象だったし、詩人の無愛想な面持ちや複雑に絡み合った生活を見るたびに、詩を読むことが遠のきそうなくらい萎えてしまったからだ。優しい始まりではなかった。
 雨が降っている日は、長い詩は重くなってページをめくることさえできなかった。お天気のいい日はかえって太陽がまぶしすぎたし、ページをめくると発火しそうだったから、やっぱり長い詩は読めなかった。それでも長い詩のことが気になって、夜遅く家の中の音がすべて途絶え、わたしの影がひとつだけ灯りの下に残される頃、わたしは長い詩を取り出しては眺め、最初のページをめくってみたりした。
 ある日、詩人のペン先から今まで聴いたことのない不思議な音がこぼれ落ちた。それは水晶のように透明な音で、ざわざわしていたまわりがしんと静かになった。わたしの中に透き通った水が流れ込み、初めて長い詩を読んでみようという気になった。
 詩人は相変わらず無愛想だったし、密生した生活は透度が低くて見通せなかったし、長い詩を読んでいくためには相当の体力と気力と覚悟(のようなもの)がいるだろうと思った。けれど、あの時聴いた水晶のように透き通った音が、いつまでも耳の中から消えなかった。
 あれから長い詩をゆっくりと読んでいる。たぶん、これからもずっと読んでいるだろうという気がしている。


(詩と思想11月号佳作)
[PR]

by hannah5 | 2009-11-10 16:31 | 投稿・同人誌など

ねずみくんっ♪   


b0000924_1617341.jpg

b0000924_1617396.jpg


ドラッグストアで298円で売っているおもちゃのネズミ。
細いピンクの釣竿みたいな棒の先からピンクの糸がたれさがっていて、
その先にネズミのおもちゃがついていて、
振ると中に入っている粒粒がカラカラと音をたてます。
猫用のおもちゃなのですが、みーにゃはこれがすごく気に入ってしまい、
つついたり、噛んだり、前足ではたいたり、ネズミめがけて空中ダイブしたり、
自分だけでんぐり返ししたり、ころがるネズミを追いかけ回し、
果ては生きているネズミみたいに口にくわえてあっちこっち運んでまわります。
一人で遊ぶのに飽きると、わざわざ私の所まで持ってきて
私の膝の上でネズミをなぶって遊びます。(笑)
[PR]

by hannah5 | 2009-11-09 16:20 | 猫かわいがり | Comments(2)