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The Beat Goes On… 裸の詩、ビートの夜   


8月28日(土)、午後7時からTokyo Hipsters Club (2F, Gallery)で「裸の詩、ビートの夜」と題して朗読とトークのイベントがありました。出演は小池昌代さん、文月悠光さん、氵(サンズイ)(永澤康太さん、橘上さん、吉原洋一さん)。(Tokyo Hipsters Club主催、思潮社協力)

会場となったTokyo Hipsters Clubは打ちっぱなしのコンクリートの外観が目を引きました。中に入ると広々とした空間にビートジェネレーション関係の書籍、男性用のファッショングッズや小物、アンティークなどが売られていてなかなか刺激的でした。

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1960年代の米西海岸の写真が壁いっぱいに貼られた2階の会場で始まった朗読は、氵(サンズイ)の3人のユニットによる朗読を皮切りに、文月悠光さん、小池昌代さんの順で行われました。どの朗読もとても引き込まれて聴きましたが、中でも特に14歳の時から野外で朗読をしてきたという文月悠光さんの朗読は圧巻でした。細い体からはよく通る声が浪々と響き、文月さんの作品のオーラに会場全体が包まれました。朗読の後のトークでは各人の詩との出会いやふだんの活動、ネットとの関わりなど、濃いお話が聞けました。

言葉がある。再確認した夜でした。
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by hannah5 | 2010-08-29 01:23 | 詩のイベント | Comments(2)

詩と思想   


詩と思想9月号で拙作「鼓膜をほぐして」に佳作をいただきました。(斉藤恵子選)
ありがとうございました。

この作品は「音」と「仮面」のイメージが分離できていないまま出てきて、すっきりイメージが伝わらない難点がありました。
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by hannah5 | 2010-08-28 23:17 | 投稿・同人誌など | Comments(0)

朝靄   


朝、
眠りから目覚めへ意識が少しずつ移行する境目に
不安が水平に横たわっている
まだ塵の立っていない空気の中で
底にこびりついて眠っているそれを
こそげ落とすことも不謹慎に思われて
じっと残したまま
とらえどころのない方角に触手を伸ばす

朝、
誰に言われたわけでもなく
百八十度の転回で活発が垂直に立ち上がる
横たわっている不安を
端から思い切りよく破いては捨てていく
すべてが失くなってしまうことの恐れと
失くなってしまってもかまわないという潔い決断が交互に点滅し やがて
陽炎のようにゆらゆら揺れていた水平の不安をねじ伏せる

朝ごとに行われる儀式
へらへら笑っていると騙されるぞという警告が発せられる
用心しすぎは取り越し苦労に終わるよという嘲笑が飛ぶ

初めから存在しているものと後から装着したものの間を
確信が蒼い顔をして往復する


(詩と思想8月号佳作)
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by hannah5 | 2010-08-25 23:36 | 作品(2009~)

私の好きな詩・言葉(143) 「男と女」 (相生 葉留実)   


男と女


男は火で
女は水なのです

それで
男は一時的にも潤いたいと思って
女の中の甕の水に
手を浸すのです

でもそんなことだけでは
自分の渇きを取り除くことは
できません

男は歩いていくのです
海へ向って歩くのです
靴も砂ぼこりでまっしろです
熱のために靴紐が切れると
裸足になって歩くのです
蹠まで灼かれながら

やっと海へたどり着いたとき
そこにはもはや水はなく
砂浜だけが
以前は水平線だったところまで
つづいているのです

女は
どこも
濡れてはいないのに
乾きたいと悶えているのです
その褐色の肌をあらわにして

女という心で生きている
この国のものたちは
水の中に昔から泳ぎ住んでいたので
足も腰も濡れているわけではないのです

女が夏の海で
はじめて男と呼ばれている生きものを見たとき
その男は
耳のつけ根から顳顬(こめかみ)を通り
髪にむかって
炎を立ちのぼらせていたのでした
女は《いつからこの人はこうやって薪を燃やしているのだろう
 昔からそうなのかしら》と思ってみたのでした。
女は水の中から出てきて
「その薪を私にください。私はこんなに濡れているのですから」
と、声に出していったのです。
「甕には水があふれています」
とも言って誘ってしまったのです。

男は今にも燃え出しそうな木片を集めて
一隻の船を造り
女そのものといいたげな
海の上へ
浮かべたのでした
そして 船の上で
女の着衣を脱がせはじめるのです

髪から雫が垂れるのを見て
女はやはり
自分の体が濡れていることを知るのです
それで男に向っていくども
私の体を乾かしてください
といおうかいわないでおこうかと、
何時間も思い迷って 仕方なく
男のシャツを一日がかりでやっと一枚
洗濯するのです。


(相生葉留実詩集 『舟にのる』 より)

ひと言
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by hannah5 | 2010-08-20 18:35 | 私の好きな詩・言葉 | Comments(2)

お休み終わりです   


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動物というのは人間よりピュアだと感じさせてくれる時があります。そのひとつが、一生懸命世話をしているとそれに対してまっすぐ恩義を返してくれること。まっすぐな心で「ありがとう」を精いっぱい言ってくれることです。

人間は何か親切にしてあげても感謝を言わないどころか、余計なことをしてくれた、迷惑だとしか思わない人がいます。アメリカでは助け合うことは当たり前で、”Do you need help?”(手伝おうか?)と必ず聞かれます。助けてもらうことに対して、余計なおせっかいだとか親切の押し付けだとかいうことはまずありません。“Thank you!”(ありがとう!)と言って、快く相手の好意を受け取ります。日本へ帰ってきたばかりの時、同じように手を貸そうとして余計なお世話とばかりに顔をしかめられたことがありました。今でも手を貸すこと、助けることのむずかしさを感じます。ヘルプはそれほどむずかしいことではないはず。素直に受け取っても損はないと思うのですけどね。

つまらないことで土つぼにはまってしまっていました。つまらないことはさっさと通り過ぎてしまうのが一番ですね。詩織復活です。
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by hannah5 | 2010-08-20 14:19 | ご挨拶

お休みのお知らせ   


しばらく詩織の更新を休みします。
戻ってくるのは秋か冬か、そのくらい。
その間、何か書くことが出てきたら書くかもしれませんが。

暑いので、熱中症に気をつけてお過ごしくださいね。


はんな
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by hannah5 | 2010-08-17 11:27 | ご挨拶

Nocturne No. 2 Op 9-2   


熱帯夜にシプリアン・カツァリスでも。


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by hannah5 | 2010-08-16 23:24 | Music | Comments(2)

やっと出発できそうな気がする   


 さようならはいつも空気の中に貼り付いていて、新しい顔に出会うたびにさようならを言う準備をしなければならないと思っていた。いくつか安心できそうな顔を見つけて、あの顔気に入ってるんだけどなと思ってもいつのまにかさようならが滲み出してきて、いくら剥がしてもさようならは貼り付くのでさようならは永久付着なのだと思っていた。次から次へとさようならは増殖し拡張し、私の記憶にも入れられないほど肥大していった。
 ある日、ふとしたきっかけでこんにちはがやって来た。初めて来たはずなのにこんにちははいつのまにか私の中に入り込んでいて、けれど初めてのこんにちははどこか不安気で、こりこり噛んでみたり、がりがり削ってみたり、ちがうそうじゃなかった!と慌てて拾ってみたり、こんにちはは不思議で捉えどころがなく、こんにちはの前には静かなひと呼吸があり、何も起こらない無風状態が広がっていて、やがておずおずした声が聞こえてきて、その時私の中で遠い昔に知っていたような懐かしさが蘇り、じっと待っているとこんにちははふっと消え、あ、行ってしまうの?と少し寒いような気持ちになっていると、しばらく間があって、こんにちはが消えそうなくらい小さくなって来ている。私はぽっとあたたかくなる気持ちを抱えて、それでね、とこの前の話の続きを始め、うん、そうだね、と綿のような笑みが返ってきて、私はこんにちはがまた行ってしまってもたぶん大丈夫たぶん消えないでいられると思っている。
 こんにちはの後は前より呼吸が深くなっていて、脈が上下にとくとくと打ち、さようならは今でも時々貼り付くことがあるけれど、さようならの中に最近細い亀裂が走っていて、亀裂の隙間にこんにちはが平然としているのが見え隠れする。


(詩と思想8月号入選)
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by hannah5 | 2010-08-05 16:25 | 投稿・同人誌など

1歳   


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みーにゃが1歳になりました。
動物病院での推定誕生日が2009年8月1日なので、ちょうど1年です。
7月17日に測ったときには4.72kgでしたが、それよりさらに大きくなった感じがします。
(明日測定予定)。

最近、またよく食べるようになりました。
カリカリ60g、ウェットはまぐろの缶詰または焼きかつお1本が1日の量です。
カリカリはフリスキーズのパーテイ・グルメ、ダイエットヒルズのヘアボール・コントロール、シーバ・デュオのまぐろささみ味を混ぜて与えています。
(フリスキーズのパーティ・グルメは最近新発売になったフードで、食いつきがよくてお勧めです。)
まぐろの缶詰はいなばの金のまぐろ、焼きかつおはいなばチャオの焼きかつお(かつお味)を与えています。
焼きかつおが好きみたいで、全部残さずよく食べます。

だいぶ一人で遊ぶようになりましたが、まだ仔猫ですね。
1日に1回はしきりと遊んでほしがります。
今はねこじゃらしがお気に入りです(まだ卒業していませんでした 笑)。

みーにゃにとって初めての夏、しかも猛暑です。
うまく乗り切れるか心配しましたが、暑い部屋で寝てみたり、涼しい部屋へ移動したり、それなりに自分で体温調節をしているようです。
余談ですが、寝たきりの母もこの猛暑の中、食欲あり、体調も落ち着いていて、我が家は人間も猫も健康が守られていて感謝です。(私もなんとか食べられてるし。)

さて、みーにゃのバースデープレゼントはこれからお楽しみです♪

※体重4.88kg(8/6)
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by hannah5 | 2010-08-03 20:43 | 猫かわいがり | Comments(4)