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日本の詩を読む III   

きのうは野村喜和夫さんの「日本の詩を読む」の講義の日でした。10月29日が休講になりましたので、その分の「夢・狂気・言語-シュルレアリスムの系譜②」が講義されました。

シュルレアリスムとはそもそも何か。ひと言で言うのはむずかしいですが、どうやら人間の無意識を掘り下げていった時に現れる精神世界だそうで、イタリアの未来派やドイツの表現主義とは根本的に違うようです。未来派や表現主義は技巧的なもの、シュルレアリスムは精神分析に焦点を当てたものだそうです。きのうは最初にシュルレアリスム運動に参加した画家たちの作品のいくつかが紹介されました(キリコ、マックス・エルンスト、アンドレ・マッソン、ミロ、ピカソ、マンレイ、ルネ・マグリット、イブ・タンギ、ダリなど)。どの作品にも共通して言えることは線描がきっちりしているということ、一見では何が描かれているかよくわからない絵もありました。その後、日本のシュルレアリスムの詩人、吉岡実の「過去」と天沢退二郎の「旅の夜明けに」「ソドム」「死刑執行官」を、それにアンドレ・ブルトンの『溶ける魚』(19)(大岡信訳)を読みました。

尚、休講になった分は12月24日に振替講義が行われます。(うむむ・・・ クリスマス・イブだ・・・)

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【講義のスケジュールと内容】
1. 10月15日(金)  夢・狂気・言語-シュルレアリスムの系譜①
2. 11月26日(金)  夢・狂気・言語-シュルレアリスムの系譜②
3. 12月10日(金)  愛・自然・抒情-詩的自我のメタモルフォーゼ①
4. 12月24日(金)  愛・自然・抒情-詩的自我のメタモルフォーゼ②
5. 1月7日(金)    戦争・革命・都市-詩は社会批判である①
6. 1月21日(金)   戦争・革命・都市-詩は社会批判である②
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by hannah5 | 2010-11-27 14:56 | 詩のイベント | Comments(0)

狼+18号   


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狼+18号が発行されました(編集発行者は狼編集室の光冨いくやさん)。
私も2篇参加させていただきました。(「魚屋のさかな」「かさぶた」)
参加者がいいですよ~
志久浩介さんがデザインされた表紙もすばらしいです。

この詩誌を希望される方は狼編集室までメールにてご連絡なさってください。
mitsutomi@kfx.biglobe.ne.jp.
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by hannah5 | 2010-11-24 23:39 | 投稿・同人誌など | Comments(2)

デカくなってもここがいい!   

                      去年11月
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                      それから少したって・・・
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                      んで今は・・・ デカ!
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ちっちゃいみーにゃがゴマ豆腐のクッションにぴょこん!と乗っかった時はかわいらしかったんですけどね。
今は巨漢になってしまいまして(笑)
ビッグサイズのクッションも用意したんですが、やっぱりこっちの方がいいらしいです。
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by hannah5 | 2010-11-22 12:15 | 猫かわいがり | Comments(0)

橋本平八と北園克衛展2   


11月14日(日)午後6時より、「橋本平八と北園克衛展」に関連して白石かずこさんのレクチャーがありました。(場所は世田谷美術館

白石かずこさんといえばあまりにも有名で、ふだん私はほとんど通り過ぎてしまうのですが、詩人同士の個人的な繋がりについて白石かずこさん自ら話されるというのでちょっと楽しみにしていました。実際の白石さんを見たことはありませんでしたから、どんなふうに登場されるのかちょっとわくわくしました。6時を少しまわってからゆっくりと現れた白石さんは想像していたよりはるかに小柄で、ゆっくりと椅子に腰掛け、とても自由な雰囲気で話し出されました。その声は若々しく艶があって、もうだいぶ高齢なのに今も現役で男性から愛される雰囲気をもっているのを感じました。

早稲田大学の学生の頃、北園克衛と出会い、北園克衛に認められてVOUに参加、VOUグループの詩人たちとの交流を通してモダニズムやシュールレアリスムの影響を受けた話や三島由紀夫との個人的な付き合いの話など、私など本でしか知ることのできない文学者たちとのプライベートな話は聴いているだけでうっとりと引き込まれてしまいました。

レクチャーの合い間には第一詩集『卵のふる街』の中から「卵のふる街」を朗読され、詩集を出した時、ゆで卵を配ったことなどを楽しそうに話されました。

レクチャーには北園克衛の研究者のジョン・ソルト(John Solt)氏も参加し、白石さんに質問をしたり説明を加えたり、レクチャーを楽しく盛り上げていました。

詩が詩という小さなジャンルにとどまらず、芸術全般の中で豊かに息づいている。そしてそのことを通して膨大な量の詩が生み出されてきたし、これからもずっと生み出されていく。自由で大らかな世界。楽しかったです。

白石かずこ
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by hannah5 | 2010-11-16 00:48 | 詩のイベント | Comments(0)

ルーチェ   


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しばらく仔猫くんのお世話で忙しくしていました。ルーチェは家へ来てからずっと下痢が続き、左目は結膜炎にもなってしまい、現在入院しています。それでいろいろ考えて、元の飼い主さんの所へお返しすることになりました。最初は威嚇してみーにゃになつかなかったルーチェでしたが、みーにゃが根気よくアプローチしたおかげでしまいには鼻キスをしたり、舐め合ったり、一つの皿に顔を突っ込んで一緒にご飯を食べたり、とても仲良しになりました。みーにゃは毎日とても楽しそうで、取っ組み合いをしたり、かまいっこをしたり、上になったり下になったり、オス猫ならではの激しい遊びに夢中になりました。大小のキジトラが2匹丸まって寝ている姿はとてもかわいかったです。

仔猫が下痢ばかりしているのはとてもかわいそうです。早く元気になってくださいね。1週間だけだったけど、みーにゃを幸せにしてくれてありがとう。
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by hannah5 | 2010-11-15 23:15 | 猫かわいがり | Comments(0)

おとうと   

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7月頃に生まれたきじとらくん。
現在4ヶ月くらい。
性格はおとなしくて優しい甘えん坊さん。

物干しで遊んでいたみーにゃのところへある日、どこからともなく黒白の猫が現れてじっと座っていたことがありました。初めて他の猫を見たみーにゃは大興奮。以来物干しに出るたびに、また猫が来ないかと猫が現れた方向をじっと見つめます。猫が立ち去ったあとはとてもがっかりして寂しそうな様子でした。猫が嫌いな猫もいるようですが、みーにゃの場合は他の猫と一緒にいたい性格のようです。それでみーにゃよりも若くて、みーにゃに優しくしてくれそうな猫を探しました。

葛飾区・江戸川区・地域ねこの会では捨てられた猫を保護して里親を捜しているのですが、保護している仔猫の中にもしかしたらこの子がみーにゃにいいかもしれないと思う仔猫がいました。みーにゃと同じきじとらで、おとなしくて優しい性格の仔猫だそうです。早速仔猫を家まで連れてきてもらい、お見合いをしました。みーにゃは初めて見る仔猫に興味津々。そばまで行って友達になろうとしますが、仔猫が受け付けません。ウーと低い声でうなり、みーにゃを威嚇します。それでもあきらめないみーにゃはそばでじっと座って様子をうかがいました。時々前足で仔猫を触ろうとします。

今日は結局全然仲良くなれませんでしたが、2週間ほどしたら今までのことが嘘のように仲良くなることもあるらしいので、それを楽しみに気長に待つことにしました。

新しい仔猫の名前はルーチェです。
よろしく!


追伸 (11/8)
ルーチェはテレビが好きみたいです。
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by hannah5 | 2010-11-07 01:49 | 猫かわいがり | Comments(0)

現象   


過去が気球のようにがらんどうになっている
明るい乳白色の空気に覆われたその空間は
なんだかとても清々としていて
すっぽりと根こそぎ抜き取ってしまったように存在感がなく
一体わたしはどこをどう通って現在にたどり着いたのかわからないほど
空洞になっている

わたしは確かに過去のある一点で現れ
それ以来ずっと続いてきて
自分の色を染み出させてみたり
だれかの形をもらって自分流にアレンジしてみたり
ころころと息の粒を吐き出しては消滅させたり存在させたり
わりと地上すれすれに歩いたり走ったり移動したりしてきたと思うのだけれど

この前中学の同窓会があって
今まで一度も出たことがなかったから
― 憂鬱な時代でもなかったけれど
― 小さな裂け目が連続していたのを思い出して懐かしむほど後ろ向きでもないし、でも
このあたりで一度くらいは顔を出しておこうと思って行ったのだけれど
あの時はああだったねというのと現在はこうなんだというのをひと繋ぎにして
それらしい顔をして笑っていることがどこか遠い世界の話みたいで
わたしは結局あの人たちのようにまだそこには到達してないみたいで

かすかなずれが薄い膜を張った

「Aちゃん、どうしてたの?
KちゃんとTちゃんでAちゃんどうしてるんだろうねって話してたんだよ」
本当は懐かしそうな嬉しそうな顔をして
薄い膜なんか一気に破いてしまえばよかったのだろうけど

ガラスって壊れやすい
握っていた時間がある日
パリン!と粉々に砕けてしまったら
それまでそこに映っていた過去も現在も未来も
ぜんぶ砕けて散ってしまう

それ以来
足取りはずっと空っぽなんだ

(新現代詩11号所収)
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by hannah5 | 2010-11-02 19:09 | 投稿・同人誌など