夢一片(ひとひら)   

人の世に
出会い嬉しみ

時すぎて
別れの哀しみ

思い込め
心傾け

ひたすらに
涙が溢れ

心絞り
悲しさもがき

寂しさに
立ち止まり

思い出に
振り返り

君如何に
思いめぐらし

束の間の
夢一片(ひとひら)

掌にそっと包み
偲びつ
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:24 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

夏は来ぬ   

空高く 青
雲なく 夏の熱

天の一点で小鳥が
ひょろひょろと美声を響かす

熱い空の下では
水しぶきに歓声があがる

はだかんぼうの子供達
水にはねられ はね返し

きゃっきゃ きゃっきゃと
戯れ 飛びはね

突然 なぜだか
ぶんなぐる奴がいたりして

わけもわからず
大泣き うぇーん。。。

目玉焼きでも作ろうか
アスファルトの上で

湿度微量
乾燥度限界以上

アスファルトが
熱に溶け出す頃

山では乾きすぎた木々達が
身をよじるように炎を上げ始める

毎年の山火事
雨よ 降れ

炎は行方知らず
気ままに飛び火

去年はこの近くまで
火が移ってきた

今年もまた
山火事予報

山が燃えると
空気は紫色に変わる

白い灰が
いつの間にか降り積もる

毎年繰り返される
自然の猛威

熱い暑い
カリフォルニアの夏です
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:19 | アメリカ時代(2004-2005) | Comments(0)

一切れの季節   

おずおずとそっと一切れ差し出し
一番小さな肉片を遠慮がちにとった君
何をお喋りしたのだろう
逃すまいと必死で聞いていたはずなのに
語り合ったことが空気の中に溶け出して
その向こうに恥かしげにほほ笑む君の笑顔がひっそりと佇む
君と向かい合って座る幸せで心が一杯になって
聞きたかったことが全部消えてしまった

どこを歩いたのだろう
とめどもないお喋りの合間に
嬉しさだけが漂っていたね
何時間も歩き回って
服の生地がずらっと並んでいた店先や
ちょっと品のない洋服がぶらさがっていたのは覚えているけれど
初めて訪れた町なのに妙に懐かしくて
すぐにでも行きたい店が見つかりそうなアーケード
ひたすら歩き回って
どこへ行きたいわけでもなかったのにね

参加してもいい?
そう問いかけた私の目に
ううん、と否定してみせた君の目
きれいな切れ長の目が涼しく光った
一瞬にして哀しみを了解する目
君はその目で何を見てきたのだろう
何を考えてきたのだろう
君のその目を見た瞬間
たくさん語ってきた言葉がすべて空しく消えてしまった

君に会った幸せは消えないよ
あれから
静かな夜更けに君の言葉をずっと読みつづけている
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:17 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

銀の鈴   

言葉が透明に輝き始め
心が銀の鈴を鳴らす

言葉がつややかに光り
心が鈴の音に打ち震える

言葉はそっと心を受け取り
鈴は小刻みに震えささやく

言葉は恥ずかしげに心に語りかけ
鈴は清(すが)しい音を振るわす

言葉が心に舞い
鈴が言葉にささやく

言の葉の思い揺らめき
たおやかな調べかすかに
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:10 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

せめて。。。   

粋がって見せた心が
せつなくて

かばってくれた優しさが
哀しくて

涙をこらえてくれた我慢が
痛々しくて

すべてを飲み込んでくれた男らしさに
また惚れた

元気でいろよと言ってくれた
あなたに安堵し

けれど
そんなあなたが忘れられず

傷つけた後悔に
戻れるものなら戻りたい

せめてあなたに言えるのは
元気でいてね

涙。。。
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:09 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

ハチドリ   

ハチドリを見た

小さな羽をまるで扇風機のように回転させて
花から花へと飛んでいる
体長は手の平にすっぽり収まるくらい

細長いくちばしを筒型の花に突っ込んで
蜜を吸っている
チューーー

蜜を吸っている間もひたすら羽を動かしながら
どこかに止まる気配も羽を休める気配もない
扇風機の羽をひたすら超高速で回転させている

とある花の前で狙いを定めたかと思ったら
そのまま筒の中へくちばしダイビング
すっぽり頭が筒に隠れてしまった

ハチドリの顔ほどもあるミツバチが
せわしなく花から花へと飛び歩いている
こらあーーっ!

ハチドリはミツバチを追い出してしまった
しばらくミツバチを追いかけ回している
まるで敵(かたき)にでも遭ったかのようだ

あんなに小さな生き物の世界でも
それなりに掟(おきて)があるらしい
縄張りを冒すものは容赦はしないのだ

花の蜜が餌だという
蜜しか食べないのだという
なんとも可憐な鳥だ

今日は真っ青な空が広がっている
久しぶりにカリフォルニアらしくなった
ハチドリは日差しを受けてどこかへ飛んで行った
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:07 | アメリカ時代(2004-2005) | Comments(0)