扇子   

薄桃色の紗の縁取り
柔らかな風が流れ

小さいビーズの飾り
小刻みに揺れつ震えつ

うちそよぐ風の向こうに
夏の音さらさらと

抜けるように青い空
日本の思い出を風に乗せ

会うことの喜び携え
ひとひらの風を手に取り

心優しき人の思い
贈り物に託して

すべらかな言葉を語り
笑みを見(まみ)えて

あおぐたび集いし心香りたち
忘れえぬ喜び恋し

いつの日か再び会わん
懐かしさ心に溢れて
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:04 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

独立記念日(7月4日)   

今日は独立記念日
花火が至る所で打ち上げられる

愛国主義が勢いづいて
手に手に星条旗を打ち振る

着ている物まで星条旗
赤と青と白のスターズ・アンド・ストライプス

アメリカ アメリカ
ゴッド ブレス ザ カントリー♪

おお 偉大なる国よ
力と富と誉れと♪

人々は世界に君臨するこの国を
たたえ 喜び 酔いしれる

自由と解放の信条を掲げ
軍備を拡張し 国々を蹂躙し

戦争は誰が起こすのだろうか
強大な国が弱小国に物申す

誰もが素晴らしいと信じるこの国で
心はいつも複雑だった

人々が喜びに酔いしれている時に
戦争の傷跡に苦しむ人達がいる

解放の名目で
家族も家も失った人達がいる

強大な軍事力が世界に平和をもたらすなんて
誰が教えたのか

今夜 私のちっぽけな心は
一人で気難しい顔をしている
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 04:00 | アメリカ時代(2004-2005) | Comments(2)

静かなる共有   

ずっと若かった頃
いつも苦しんだ思いがあった

一番わかってほしい人に
わかってもらえなかった

夢見がちな日々を送り
思いを言葉にする術も知らなかった

抵抗することも
痛いと叫ぶことも知らなかった

心が泣いた
心が飢えた

心の片隅で
欲しいものが鳴り止まなかった

心の思いとは裏腹に
日々が流れていった

苦しむ人がいる
痛みを感じる

せめて手をさしのべたいと思い
元気を出してと声をかける

私も言われてきた
元気を出せと

そのたびにいつも思ったことがある
わからないくせに

わかったなんて思わないでね
知った顔しないでね

人の心がそう言っている
そんなに簡単にわかってたまるかよ

最近こう思う
人の苦しみをそっと心に受け取ればいい

寄り添うように
その人の気持ちのそばにいればいい

じっと同じ所に座っていればいい
じっと痛みを感じていればいい

黙って同じ空気の中に
ただ黙って漂っていればいい

何も言わずに
そのままに


大事に
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 03:58 | 作品(2004-2008) | Comments(2)

心、いつか   

あなたが語る
言葉の向こうの
心に耳を傾けたい

思いこみばかりで
勝手に喋りすぎて
ごめんね

傷つけてしまった
あなたのことを思うと
涙が出る

本当は
そんなつもりじゃなかった
本当はただ嬉しかったから

壊してしまったものは
もう
元に戻らないけれど

そして
あなたの心の傷も
癒えないかもしれないけれど

傷つけてしまって
初めて
あなたの心がわかった


大事に思いたい
壊さずに

いつか
本当に
会えるよ

きっと
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 03:56 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

  

詩が夢を見る
うっとりと

詩が想いを語る
ひっそりと

詩がわびしさを詠う
しみじみと

詩が苦しみを訴える
せつせつと

詩が人をあたためる
ほっこりと

詩が
息をしている心を伝える
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-22 03:54 | 作品(2004-2008) | Comments(0)

とんからり   

心模様に想いを織り上げ
あなたの心に想いを縫い上げ

心のひだに合わせて断ち上げ
あなたの心に着物が仕上がり

私模様に織物もらい
心ひとつに着物をもらい

あなたの心の綾織糸と
私の心の機織(はたおり)と

とんから とんから織る音は
嬉しみ 優しみ 空気に流れ

とんから とんから糸を織り
和み 笑いて 心が溶け出し

哀しみ嬉しみ糸を織り出し
優しみ辛抱 綾織(あやおり) 錦(にしき)

あなた模様に織った織物
私模様に染めた織物

私の心にあなたの織物まとい
あなたの想いに私の織物重ね

あげた織物 懐かしみ 一反
もらった織物 幸せ 一反
[PR]

# by hannah5 | 2004-07-21 19:11 | 作品(2004-2008) | Comments(2)