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私の好きな詩・言葉(33) 「子は親の鏡」   

近年、大人による子どもの虐待が増加しており、子どもにとってかつでないほどの受難の時代です。巷には物や情報が溢れ、一昔前より生活はずっと便利になったはずなのに、人間関係は冷たくなり、精神的に荒廃してきています。親にとっても、子どもにとっても、難しい時代を迎えつつあります。困難な時代の子育ては親にとって大きな課題です。

子どもには大人にはない創造力と柔軟な心があります。大人と違い、優しくしてくれる人や愛情を注いでくれる人には素直に心を開きます。私がかつて働いていた幼稚園には3歳から5歳の子供達が通園していましたが、どの子どもも個性豊かで生き生きとしており、私はたくさんの事を子供達から学びました。

「子は親の鏡」には子育てにおけるシンプルで明確なポリシーが書かれています。すべてこの通りにはならないかもしれません。けれど、子育てにおいて子どもの可能性を引き出すための指針として役に立つだろうと思います。また、子育てのみに限らず、私達の人間関係においても充分応用することのできる言葉です。作者のドロシー・ロー・ノルトは「はじめに」でこう記しています。「子どもは、いつも親の姿を見ています。ああしなさい、こうしなさいという親の躾の言葉よりも、親のありのままの姿のほうを、子どもはよく覚えています。親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある『手本』なのです。子どもは、毎日の生活のなかでの親の姿や生き方から、よいことも悪いこともすべて吸収してしまいます。(略)親がどんなふうに喜怒哀楽を表すか、どんなふうに人と接しているか、その親の姿が、手本として、子どもに生涯影響力を持ち続けることになるのです。」(ライフログに『子どもが育つ魔法の言葉』をあげておきました。)


子は親の鏡


けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる


(ドロシー・ロー・ノルト/レイチャル・ハリス著『子どもが育つ魔法の言葉』より)

by hannah5 | 2005-03-22 09:02 | 私の好きな詩・言葉

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