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遭遇   


傘が傘を押しながら
延々と流れていく
傘の中の眼が
ぼんやり窓から眺めている私の眼の中に
飛びこんできた

ゼロ・コンマ・イチ秒の遭遇

瞬間に 眼の向こうの無限の世界を思う

何億光年もの宇宙の果てが
脳細胞の中にインプットされていて
私一人では 到底 行き着けない
私はそんな人の神秘に
言いようのない畏敬の念を抱く

土足で踏み込むことのできない生命の尊厳が
静かな湖のようにたたえられている

by hannah5 | 2005-09-24 20:42 | 作品(2004-2008)

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