ごはんとおみおつけ
2007年 01月 06日
もしかすると
わたしがほっとするものが
あったかいごはんと
おいしいおみおつけと
ふっくらした焼き魚だということを
あなたは知らないかもしれない
外の世界で
どれほど賞賛されたり
公のつながりがたくさんできたり
対外的な顔が忙しくなっても
小さな裸のわたしはそこにはいない
社会の片隅の
だれも知らない小さな家の中の
小さな部屋の中で
ぼんやりあなたの顔を思い出したり
電話の向こうに聞こえてくる
くくっと笑う声や
他愛のない話に
ほんわか心を浮かべているわたしを
あなたは知らない
ゆっくりとごはんを食べて
おみおつけを飲んで
焼き魚がお腹の中で落ち着くころ
会話も大してなくなって
少しずつ交換した心が
空気の中に溶けだしていく
まじまじと相手の目を見つめなくたって
笑い声を作らなくたって
なんだかほっとして
それでいいんだと
だれもが思っている
そんな空気の中に
小さな裸のわたしがいる
本日、しばしの雲隠れから戻ってまいりました。
少しばかりすべてから離れて、のんびりしました。
今年もよろしくお願いします。
by hannah5 | 2007-01-06 22:34 | 作品(2004-2008)