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置き去り   


あなたが忘れてしまった私
形がいびつで 矛盾だらけの私を
あなたはさっさと振り払い
私の存在を置き去りにして行ってしまった
置き去りにされた私は
それでもありったけの力を振り絞って
あなたが置き去りにした理由に
答を出そうとしている

どうしてあなたは果せもしない約束をしたのか
どうしてあなたはたった数行の型どおりの決まり文句で
「あなたは私どもには必要ありません。
あなたの今後のご活躍をお祈りいたします。」
と言うのか
どうしてあなたは原則ばかりを
機械で判を押すみたいに
イエスとノーと
黒と白を
はっきり分けられない私に押しつけるのか

あなたにいくら問いかけてみても
あなたは困った顔をするばかりだ
いつだったか ほんの少しだけ
しかも私が聴き取りにくい早口で
説明してくれたことがあった
それは私が理解するには
複雑で弱々しく
少し遠くにあって手が届きにくいものだった

しまいに 私はおろおろし
サーカスのブランコのように揺れに揺れた
私は声を張りあげて あなたに尋ねた
「どこかで私は選択を間違えましたか。
それとも、初めから間違っていましたか。」
あなたはやっぱり少し困った顔をして
私を見つめるばかりだった
そして、もう説明してくれなくなった

私があなたに出会ったのは
私の判断ミスだったのでしょうか




去年1年のさまざまな出来事。
答の出せない何故?ばかりでした。

by hannah5 | 2007-01-17 23:51 | 作品(2004-2008)

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