幸福になるための実験を重ねる   


一目散に逃げてしまったら
どんなものだろう

叫びから
朝と夜の間
夜と朝の間

漏れ聴こえてくる嗚咽の狼狽
悲鳴の躊躇
それらが光合成のように埋められていて
間断なく増殖していく

知らないということは
もっとも適切な正解であるから

苔のようにはびこっている未練と恐怖を
こそげ落として逃げてしまうのだ

死に接近するほどの降下と
生に接近するほどの上昇との
鋭い境目に脇目もふらず

諦めから
朝と夜の間
夜と朝の間

青白く光る泣き顔
固く閉ざされたままの甘味
煮詰められて濃くなってしまったから
食すれば口に甘く腹に苦い

さらに煮詰めれば
切り取ることも不可能になる

優しさは不適切
悲しみはこの場合不必要
思いやりも慰めも当たらない

たぐり寄せた嫌悪感だけが
正解

蛇のように喰らいついている叫びと諦めを
省みず
思うことなく
とっとと逃げてしまえ
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by hannah5 | 2007-02-03 23:46 | 作品(2004-2008)

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