熱く保っていてください
2007年 02月 24日
できるなら まだ熱くいてください
できるなら まだ私と歩いていてください
一ミリくらいの薄さの距離をうまく保ちながら
つかず離れず
けれど 私のごく身近な存在として
そのままそばについていてください
時間は今 やっと始まったばかりです
やっと息をし始めたばかりです
長い間 冷たく眠っていたものが
―― いつ眠りから覚めるともわからずに
やっと目を覚ましたばかりです
外界は混沌としていて
一寸先が見えにくいような
極めて見通しの悪い状況です
いつこの霧が晴れるのか
いつまでも霧が晴れないのか
このままずっと見えにくい状況の下で
熱くいるのは難しいかもしれません
けれど まだ諦めないでください
まだ待っていてください
まだ熱く保っていてください
面白くなりそうな予感がするのです
暖かくなりそうな気配がするのです
朝日が上って霧が消えていく予兆があるのです
だから どうか気持ちを落とさないでください
どうか 今開き始めた空気を
胸に抱きしめていてください
詩やら何やら、いろいろな状況に対して。
いろいろな人々に対して。
by hannah5 | 2007-02-24 20:00 | 作品(2004-2008)