2005年 02月 10日 ( 2 )   

優しい時間   


人が疲れて帰ってくる頃
私は今日のために家を出る
夕方は一番心がときめく時間
せいせいとした気持ちで冷たくなり始めた街を歩く

歩道橋を渡り
遠くの富士山に目配せをして 階段を下りる
コートを羽織った犬
垣根を盗み見ながら偲び歩く猫
携帯に耳を押しつけているひょろながい男
おびえた眼をした烏が飛び去る

駅に着くまでの15分間
心配と不安から解放されて
心が街を歩く時間
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by hannah5 | 2005-02-10 23:38 | 作品(2004-2008) | Comments(4)

春の足跡   


凍りついた真冬の真ん中で
春のにおいが ふと よぎる

あ、はる・・・

気がついたら 影も形もない

いろんな人に聞いてみた
「今、春に会わなかった?」
「春?まだ冬がいるのに」

きっと気のせいだ
誰も春のこと 知らないもの

また ある日
春のにおいが ふと した
それは やっぱり凍える真ん中の日

あ、・・・

それで いろんな人に聞いてみた
「春、今来たでしょう?」
「今週は雪が降るってさ」

誰も知らない春・・・

ふと見ると
庭の白梅がいつのまにか
花を開かせていた 五つも

ちゃんと来たんだね 春

足跡が残ってたよ
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by hannah5 | 2005-02-10 16:13 | 作品(2004-2008) | Comments(8)